世には西洋での転生モノ、なろう系というジャンルがあるという
今作は晴明博雅の設定だけを借り、舞台を古代中国っぽい世界に移した、陰陽師モノ。
感想等で原作と混同してるものがあるけど、原作とは別物です。
(おそらく陰陽道は中国で受け入れやすい思想なんだろう。日本で西遊記や三国志を制作するのと似ているのでは…)
華やかな衣装に派手なバトルシーン、中国の情緒といいとこ取りで人気の設定なのもわかります。
スタッフを見ていると、音楽が川井憲次さんとのこと…!
パトレイバーやNHK未解決事件シリーズなど、めちゃくちゃ壮大でテンションを上げてくれるテーマ曲を作ってくださる方です…!
【あらすじ】
師を救えなかったことで良心の呵責に苛まれている晴明。
祭天大典のため天都・星雲台に参じるが追われる妖魔を助けたことで、おなじく祭天大典のために訪れた博雅と諍いになる。
星雲台の内廷には既に虫使いのアーロン法師が到着しており、祭天の朝、公主が現れたところで内廷の筆頭法師が妖魔に殺されているのを発見、晴明に疑いがかかる
この嫌疑は博雅の証言によって解かれ、内廷の法師・鶴守月が筆頭法師となる
死んだ晴明の師は公主の恋人であり、鶴守月は彼が残した式神だった
公主は禍蛇を身にやつす不老不死で、鶴守月ともに禍蛇の復活を目論むのだが…
設定だけを借り、と言いましたが、博雅って笛が上手な平安貴族なのに意外と闘ってましたね
(むしろ晴明も好戦的なイメージがない…あれ?陰陽師ってどうやってストーリー展開してるんだ…?笑)
戦闘シーン以降はちょっと流し見になってしまったんですが、中盤までの街や内廷の情景はばっちり!
この感じに忠実なので素晴らしい
仄暗い明かりや水辺の美しさを見られて満足しました
映像の加工としては見たことあるエフェクトが多めかな、と思いましたがこの世界観で作品を作ってくれたことだけでありがたいです
祭天大典の朝、4人の法師がそれぞれお召し替えをしてるシーンをじっくり入れたりしてわかってるね!と思いました
二人で盃も酌み交わしてました
原作でも今作でも、無条件にお互いを信頼するという人間性の優しさ(BLと表現するのは個人的には違和感)があり、私が夢枕獏さんを好きな所以です。
小説未読の方は読んでほしい〜〜
優しさが半端じゃないんだよ〜〜
文中頻出ワードの
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。
はいつか日本の作品で!