すきなもの雑記

話したいことを話したいだけ

観劇

わたしが一番欲しいもの…令和六年3月大歌舞伎「寺子屋」

あまりにも配役がアツすぎて昼の部は「寺子屋」のみ幕見で見てきました 【今回の配役】 松王丸…菊之助 播磨屋の意思を継ぐためニンではないなどという外野の声をよそに舞台に立つ。決意がハンパない 武部源蔵…愛之助 最近の充実がすごい。すごすぎて尊敬の域…

商業スタイルを超えて「カム・フロム・アウェイ」@日生劇場

カム・フロム・アウェイを見てきました 一般的なミュージカルとは異なる様相で刺激的な舞台でした まず、舞台転換は最小限で、ジャケットやハットなど最小限の小道具で演じ分けをします。舞台上にスタッフは上がらないので小道具を用意するのは演者たち。ま…

すぐそこにある悲しみ…令和六年猿若祭2月大歌舞伎

遅くなりましたが、可愛い可愛いお光ちゃんの書き置きを。 〜お染久松物の前提〜 歌舞伎用語案内 歌舞伎のストーリーには底本にしている「設定」が多く、お染久松もその1つですよね。丁稚の久松が奉公先のお染と恋仲になり心中する、という実際の事件を元に…

宝塚星組「RRR/VIOLETOPIA」

あれだけ激戦と言われていた星組RRRをイープラス貸切のおかげで見ることができました。しかも会社の後輩とお互いで当選。イープラスはスマチケだし1名のみで場内も静か。公演の割と直前に抽選が始まるのでとても重宝してます 【RRR全体】 原作映画は視聴済。…

充実の座組で道頓堀も大混雑の巻 立春歌舞伎@大阪松竹座

日帰りで大阪松竹座に行ってきました なぜなら… ①安くて良い席が残っていた(発売日にもぎ取ったわけではない) ②見たい演目がかかる ③役者が豪華 今回は別名中村壱太郎奮闘公演でしょうね。連獅子以外でほぼトップコンビ役どちらかを努めていました。米吉くん…

区切りの場としての新春浅草歌舞伎

現座組ではラストとなる新春浅草歌舞伎に行ってきました まずは演目を見てもらいましょう 十種香、私は好きだけど歌舞伎座で見たときは席がガラガラだったから興行側もおいそれとかけられないだろうなと思ったんです。熊谷陣屋もどちらかというと玄人向け。…

今年の新春は新国立劇場で!「国立劇場歌舞伎公演」

新国立劇場中劇場での初春歌舞伎公演を見てきました 国立劇場時代、こんな立て看板ありましたっけ? 仕事ではフォントとしてたまに勘亭流を使用することがありますが、筆で書けるというのは本当に素晴らしいですね。 中劇場の特徴としては、ラウンド状にカー…

同年代の冒険…流白浪燦星@新橋演舞場

ルパン歌舞伎の配信が終わったので、観劇の思い出とともに振り返っていきます の前に買い出し!平日昼だったのでチョウシ屋でメンチカツとコロッケのミックスが観劇メシです。水色の包み紙が眩しい…!周辺にはカフェが結構あるんですが、演舞場の地下に東(あ…

いろいろと考えちゃう…「天守物語」

今年の歌舞伎座ラストに天守物語を見てきました。 鶴松くんのファンなので、お亀様から腰元に格下げになったのは納得いかなーい!でも歌舞伎座の観客は玉様の亀姫の一挙手一投足にめろめろでした。5月の姫路公演は放送があったので見ていましたし、原作も読…

初めての大向う!令和五年12月大歌舞伎1部

先んじて1部だけ見てきましたので、溜めないように感想を書いておきます 1部 旅噂岡崎猫 超歌舞伎 今昔饗宴(はなくらべ)千本桜 岡崎猫 巳っくんてば昨今の薄汚れ爺役に味をしめたのではないかというくらい、今回の化猫婆役もフィットしています そして仲良し…

最近気が合うプロデューサー 令和五吉例顔見世大歌舞伎

これで本チラシって…役者載せないんかーい!と言いたくなる今月のレイアウトです。今月は昼夜1日で見てきました! 昼の部 マハーバーラタ戦記 映像では何度も見ましたが出色なのはやはり演奏。SPACの生演奏は本当に豪華でナウシカ歌舞伎や猿之助さんの新作に…

令和五年 錦秋十月大歌舞伎「角力場」

何度か見ている「角力場」ですが、今回は吾妻が種ちゃん、放駒/与五郎が巳っくんというわけで幕見で見てきました。実は平成中村座で見た虎ちゃんの放駒がとても良かった(イメージがぴったりだった)ので巳っくんは与五郎のほうがはまって見えました、意外でし…

宝塚花組「GRAND MIRAGE!」

花組のショーの感想を、あまりにもふわ〜っと忘れてしまいそうなので覚書 プロローグは生地の薄いふわふわしたパステルカラーの衣装から銀橋に路線男役が残る 中詰はラテンぽい構成で曲はシボネー、白ベースの衣装に青系の挿し色 黄色と黒の衣装で都会の夜、…

色々と覚悟して見た 宝塚月組「フリューゲル」

SNSやブログで「覚悟しといた方がいい」と言われていたフリューゲルを観劇してきました。何を隠そうLilacも平気で観劇した身なので、フリューゲルも充実した観劇でした 【ヨナス/れいこさん】 めちゃくちゃまっすぐでかっこええ主人公。ソツなさすぎて中の人…

隼町から二元中継 国立劇場9月「妹背山男女庭訓〜吉野川〜」

1回目は花渡しと吉野川の前半で睡魔に勝てなかったので、2回目を急遽買い足しました 会場の温度ってバカにできなくないですか。特に暑い季節は自分の体温が高いから28度設定でも具合がわるくなりそう。来年は少し対策しないとな。冬は冬で外気温との差で眠く…

続きは次回の講釈にて。新・水滸伝

歌舞伎座と南座で「新・水滸伝」を見てきました。演目が発表になった瞬間に今年の夏休みは京都滞在に決定。猿之助さんがいないのは残念でしたが、初めての南座を楽しみました 建物も素敵でした! さて、水滸伝の基本設定。 悪い役人がはびこる古代中国。彼ら…

木ノ下歌舞伎「勧進帳」@東京芸術劇場シアターイースト

シアターイーストは芸術劇場の地下にあり、池袋駅直結です。普段演劇を見ないのでこのハコがどのように使われるかはわかりません。今回は羊羹みたいな細長い舞台の左右に客席が配置されていました 勧進帳に関しては見たことがなかったため先日のNHKアーカイ…

令和五年秀山祭九月大歌舞伎 夜の部

9月は秀山祭。吉右衛門さんの追善興行です。播磨屋の皆さんが大車輪のご活躍でした。 出町ふたばの豆餅とともに 夜の部 車引 上演頻度の割にストーリーの無さで人に勧めにくい演目二大巨塔の車引(もうひとつは対面)。 わかりやすく説明するなら、「三兄弟の…

令和五年8月納涼歌舞伎

8月の感想を今更ながら 撮るものがなかったため花火付きの幟でも 今月は久しぶりの3部制です 1部 裸道中 大江山酒呑童子 「裸道中」 最近オメッティーさんの役付が良くて嬉しい。真面目な役もコミカルな役も好きですね 現代の目線とは違うところで見なきゃい…

充実の舞台「研の會」@浅草公会堂

尾上右近自主公演 研の會に行ってきました 普段だったらそこまで頑張って自主公演のチケットを取ろうとは思わないんですが、今回の演目とキャストときたら、夏祭浪花鑑で一寸徳兵衛・儀平次を巳っくん、お梶を米吉くん、磯之丞琴浦を種ちゃんまるる、そして…

三人一座の物語 令和五年7月大歌舞伎「菊宴月白波」

ほんとごめんなさい 今さらながら7月昼の部の感想です 昼の部 菊宴月白浪 七月大歌舞伎|歌舞伎座|歌舞伎美人 舞台で見て何だかしっくり来なくて、ミレールの配信を見て感じたことを書いていきます。今回の演出しか見ていないので受け取り違いもあるかもし…

初めての巡業!松竹大歌舞伎東コース

今回は巡業東コース、北とぴあ公演を見てまいりました これがまた暑い日で、私の席まで空調が届かず、観劇中は身動きがとれないため熱中症になりかけました…こりゃやばいとなり休憩中にコンビニで冷却するパウチ(叩くと中身が破れて冷たくなるやつ)を購入し…

不思議な概念の物語 刀剣乱舞〜月刀剣縁桐〜

猿之助さんのショックに救いを求めた結果、とうかぶ一等席を取っていました。観劇にあたり配信されていたアニメシリーズを視聴、ゲーム原作ということでベースの設定があります。 まず普通の芝居と異なるのは、観客が審神者(ゲームのプレイヤー)であることで…

雪組だけいつも衣装が最高な件。「Lilacの夢路/ジュエル・ド・パリ!!」

さて、大分遅くなりましたが観劇忘備録。 お芝居「Lilacの夢路」、巷の酷評はあれどこんなもんかなーと思って見ていました。私にとってはハイローの方が半端な感じを受けたので。 やはり雪組はショーの全体のクオリティが素晴らしいです。私は月組贔屓ではあ…

宝塚月組「DEATH TAKES A HOLIDAY」@東急シアターオーブ

シアターオーブは何度が足を運んだことのある劇場です。最上階から見ると天井から見ているみたいで不思議な気持ちになります。 今回はじめて1階に降り、月組を見てきました。初日のチケットが飛んでしまったのですが、演目に賭けて複数日買っておいて良かっ…

ヒーローが主役にならない物語 国立劇場「日本振袖始」

最早さよなら公演が長すぎて、いつ閉館するのか、工事業者の選定は終わったのか等、何もわからなくなってしまった国立劇場ですが、歌舞伎鑑賞教室に行ってきました 画像は文楽で使用する小道具で、今回の「日本振袖始」にも登場する八岐大蛇です。昨年末に見…

初めての4階 令和五年6月大歌舞伎

木挽町広場のうさぎの横には紫陽花が。 さて、今回初めて幕見の指定席を予約しました。演目は四の切ですが…1時間超の演目を1500円で見ちゃっていいんですか?映画より安いって。(それ言ったら宝塚の立ち見もあるけど) 今回は松緑さんが狐忠信のため音羽屋型(…

ぴらぴら緞帳!令和五年5月 團菊祭大歌舞伎

今年の團菊祭の話題は何と言っても尾上眞秀丈の襲名です。才能豊かな眞秀くん、歌舞伎役者になりたいと言ってくれて本当にありがとう。舞台度胸があってとにかく元気。今後のご活躍に期待します。そして御祝の演目には團十郎さんと菊之助さんが夫婦で出演。…

楼蘭の風はどこから吹くのか 猿之助奮闘公演@明治座

劇中にこのような言葉がありました この風はどこから吹いてくるのだろう 新・三国志にもあったセリフによる美しい言語感覚が大好きです そして明治座のデジタル緞帳が素敵でした。これ、細かく人が動いてるんですよ。見てて飽きなかったなあ 昼の部「不死鳥…

楽しそうで何より 令和五年鳳凰祭4月大歌舞伎

というわけで、月組のショーDeepSeaの前に歌舞伎座「新・陰陽師」の感想を。1週間で応天の門と陰陽師の舞台を見るなんて、本当人生何があるかわかりません。 少し話を横道にそらして、同じ夢枕獏氏の「沙門空海、唐の国にて鬼と宴す」の話沙門空海 唐の国に…