すきなもの雑記

話したいことを話したいだけ

ぐるっとパスで六本木〜虎ノ門さんぽ

まずは先日予約した森美術館 STARS展から

f:id:em378794:20200806225135j:image

前回土曜の午前中に行ったときはめちゃくちゃ人がいたんですけど、今回は水曜だったので空いてましたf:id:em378794:20200806230222j:image

村上隆・2020 十三代目市川團十郎白猿 襲名十八番

襲名披露興行のために書いたのかな…

 

抜けると小石の敷き詰められた李禹煥氏のエリア

静寂の中にしゃりしゃりという踏みしめる小石の音が響く

 

杉本博司氏の「レボリューション」シリーズは見ていてとても静かな気分になった

 

ぐるっとパスで1800円が200円引きに

 

お腹が空いたので52階のミュージアムカフェでご飯食べてから降ります


f:id:em378794:20200806234411j:image

隣で開催中「おいしい浮世絵」展のおいしい浮世絵展御膳

玉子とじ丼に漬けの鮨という米✕米が楽しめます()

とはいえ美味しかったので、浮世絵展見てからなら余韻もひとしおだったかも

 

六本木から虎ノ門ヒルズに移動し、大倉集古館に向かいます

現在、虎ノ門の交差点周辺はとても大きな再開発工事が行われていてしかもまだまだ序盤

f:id:em378794:20200806235344j:image

日比谷線虎ノ門ヒルズ駅もまだ簡易的だし、これから何年もかけて変わっていくんでしょうね

企業系のレジデンスでもできるのかな

テレワークとか都市空洞化とか言われているけど、5年後10年後はどうなっていくのやら

 

虎ノ門ヒルズ駅から大倉集古館のあるホテルオークラ敷地内へはものすごい坂道。江戸見坂というそうです。

しかし坂を登りきると真夏なのに不思議な清涼感。人がいないせいかしら?

通りの向こうにアメリカ大使館の建物が顔を出していて本当に静か。

f:id:em378794:20200807001548j:image

ホテルオークラの正面は水が張られている

大倉集古館は大倉喜八郎と息子の喜七郎の収蔵品が収められています

建物が中華風で周りと全然雰囲気が違うんだけど、伊東忠太(築地本願寺を設計した人)の作で東京都の重要文化財だそう。現代の都市建築とはミスマッチだけどそれはそれで大切にしてほしい。

大倉集古館の概要 | 公益財団法人大倉文化財団
f:id:em378794:20200807002225j:image

今回の展示はこれ!

大倉喜七郎はもともとローマで日本美術展覧会(昭5/1930)を開いていたこともあり、大倉集古館にはそのときに買い上げた近代日本画の収蔵品が多いそう

上のポスター、いろんな画家のいいところ切り貼りしていて色も日本画っぽいエメラルドグリーンでかわいい

伊東春水と鏑木清方美人画が隣り合っているんだけど、どちらも美しいけど描き方に特徴があって、これが「絵師」なんだなあと感心。

他の美術館で見る屏風絵などと比べると横山大観の作品としては掛け軸や墨絵のシックな作品が多いが、反対にローマでの展覧会に出品するという意図があったことから近代日本画の作品は大きいものが多いと思います

f:id:em378794:20200807010247j:image
2階の中華風バルコニーと階段のかわいい狛犬?妖怪?たち。f:id:em378794:20200807010614j:image

外にもまるで忠太の建築のような作品が展示されている

でもやっぱり、広いホテルの前庭と比べるとちょっと窮屈そう。

今回の展示は1000円でしたが(展示により異なるらしい)ぐるっとパスで無料に。

 

すぐ斜向かいに菊池寛実記念 智美術館があるので寄って帰ります

f:id:em378794:20200807011506j:image

塀の中を入るとこんな感じの細長い建物が。
f:id:em378794:20200807015526j:image

さて、陶芸です。

菊池智氏は現代陶芸を海外に広めた方だとか。(展示場所はスミソニアン博物館だったそうです)

そこで出会った展示デザイナーにこの美術館の空間デザインを依頼したようで、ちょっと足を踏み入れがたい雰囲気。。

美術館の入り口どこよとなった

受付から館内は地下に降りるんですが、らせん階段と壁も作品らしい

 

館内ではオーガンジー(触れないのでおそらくだが)を波打たせて仕切りにし、そこにスポットが当たることによって様々な色を表現している

全体は暗く静かで海の底にいるみたい

十三代酒井田柿右衛門のキャッチーな色使いの小柄が散りばめられた作品や、十二代今泉今右衛門の雪の結晶のような作品を初めて見た

 

器というキャンバスに色をのせて、焼いたらどうなるかという計算や、気温や炎が生み出す偶然の作りしものが陶芸なのだなあと。

 

1100円がぐるっとパスで300円引に。

f:id:em378794:20200807015513j:image

敷地内には大正時代に建てられた洋館が。

きれいに保存されている。

けっこう、

なんというか、

係の方もそうだし、建物もそうなんだけど

「財団」感があった。

上原美術館に行ったときも思ったけど、財団ってどんなお仕事をしてるんでしょうね

収蔵品の管理とか、専門雑誌の発行とか?