山手線でいうと上の方に位置している日暮里、池袋に参ります
日暮里駅から歩いて5分、夕焼けだんだんの手前にある朝倉彫塑館へ
前の深川散歩でも言及したけど、このエリアもお寺がむちゃくちゃ多い
朝倉彫塑館は彫刻家、朝倉文夫の生前のアトリエと自宅を美術館として公開しています
中に入ると一番はじめに天井の高いアトリエ(8.5メートルあるそう)
当時のままだとしたら、壁材は何でできているんだろう…?
黄土色のちょっと毛羽立っていて柔らかそうな、触ってないのでわからないですが。
アトリエ全体が大きな動物のお腹の中みたい
公園に設置されるような偉人の像も展示されていますが、このアトリエの主役は動物たち。
警察犬だったり猿山を長く率いていたボス猿など、モチーフから作家の性格が伺い知れるようで、このアトリエを見ただけで朝倉文夫のことがだいすきになりました(単純)。
アトリエを抜けると自宅部分。
書斎には当時の本がそのまま収まってる…!
背表紙のタイトル読むだけで楽しい。
空いた棚には夫人への鬢付油の壺や趣味の蘭栽培用の鉢が飾られています
そして、アトリエ部分はサンルームがあったりして洋風?の作りなんですが、自宅は純和風。
まず玄関からして素敵。
中庭が見える窓が正面にあって風が吹き込んでくる
中庭の池が大きく立体的で、紅葉の木が真ん中に。
秋に来たらとっても風流だと思う!
飛び石が周りに配置されていて、こんなお家だったら子供は楽しいだろうな〜
2階は1階よりも広い客間があって調度品もそのまま残っている和な空間
かと思うと、オリーブがシンボルツリーの屋上は緑がいっぱい
暑い暑いと歩いてきたけどここを吹き渡る風は全然暑くないんだよね
和室部分はエアコンがないんだけど、不思議と暑さは感じなかった
ネコが大好きだったという朝倉文夫
屋上のすぐ下にある「蘭の間」
この日当たりのいい所で東洋蘭を育てていたんだって。
そして今はネコが日向ぼっこしている
このエリアだけ撮影可能でした
もう本当に、ここで映画の撮影をしてほしい
和室が本当にスッキリとしていて涼しげで楽しめました
入館料500円が無料に
靴下持参のこと
さて少し電車に乗って池袋へ
古代オリエント博物館は以前行ったことがあるけれど、池袋駅からサンシャインはとにかく遠い
そして東池袋駅からサンシャインは地下で直通らしい
通りがかりのふくろうモニュメント
この先には住居があるみたいなんですけど、なんか不気味な像だな
古代オリエント博物館はサンシャインシティの一角、文化会館ビルにあります
井上靖 筆
ちょっと怪しい響きの博物館ですが、
オリエントはヨーロッパから見て太陽の登る方角、西アジア、エジプトのことを指すそうです
1970年代、オリエント地域の文化遺産の保護のため有識者たちが財団を設立。
ん?ということはこのビルも70年代建築か?と思って見に行ったら…サンシャインシティ自体が78年竣工、そして巣鴨プリズン跡地なんですね、知らなかった
今回の展示は夏の特別展なので子ども向けです
しかし何も知らないのでむしろそれがいい
今までの博物館の中で断トツに手作り感を感じた。
この説明を熟読して、研究者って変な人しかいないのかな…ってほっこりした(褒めてる)
生粋のオタクたちが「ねえこれ見て!!」と解説を書いてる感じがして非常に気持ちがいいですが、全てを受け入れながら見るとすごく長居することになると思います
正倉院のガラス器と同じものが展示されていたり
世界史で習ったハムラビ法典のレプリカがあったり
あと仏像の描かれ方の違いを見比べるのも好きなので、インド系仏のレリーフは面白かった
入館料600円が無料になりました