今回は
1部 寿曽我対面
2部 色彩間苅豆 かさね
3部 双蝶々曲輪日記 引窓
を観てきました
1部 対面
先月とは打って変わって舞台上にめちゃくちゃ人がおる
五郎役の松緑さんの声がメチャクチャでかい
すごい迫力だった
先月松緑さんと紀尾井町家話に出てた米吉さん、あのときはスーツで飲み会のサラリーマンだった(ちがう)のに、今日はお美しすぎて混乱した
2部 かさね
私が悪いんです…
花道で踊るって知らなくて西サイド座った(だから席が空いてたんだよ😂)
幕が空いた瞬間、夜っぽい始まりで好きってなりました
わたしは暗い舞台に弱いんだ
展開じゃなく照明がね
幸四郎さんも猿之助さんも先月に続いての出演で、最後かさねが帯を橋の下に垂らしてたところの見栄がせつなかった
もう一回見たいけど、この日の客席(平日)ほぼ埋まってたからいい席はないんだろうな
満席とまではいかないけど、平日に観光客なしでここまで埋まるってびっくり。半沢効果なのかな。
終わり方がかっこいいので幕引きは湧いてましたが。
なんか話は腑に落ちないんだ
なんで助(父)の祟りをかさね(娘)が受けるんだろう🙄与右衛門と密通したから?同じく密通した母へのあてつけ?
で、与右衛門は結局かさねを殺すんでしょ?
妊娠が本当ならお腹の子も一緒に。
そこは与右衛門に罰がくだらないんだねえ
草の中に足場があったり、装置の下の黒衣さんが見えたり、サイドはサイドで楽しかったです
4部 引窓
はしゃいだ武士は髷を整える、という所作があることを知りました(←)
菊之助さんの与兵衛と十次兵衛の演じ分けがきっちりしていてストーリーの機微がわかりやすかった
お役人を連れ立って家に帰ってきた十次兵衛はきりっとしている
だけど、門の前で母と嫁に出世を報告しようとする与兵衛は髷を整え羽織のしわを伸ばし心なしかウキウキして見える
私の中で菊之助さんの印象は完全無欠で冷静でAI的。
なので、こんな「るんっ♪」って感じの菊之助さんは不意打ちでしたね。めちゃくちゃ可愛いと思いました
そもそも芝居のキーワードになっている放生会ってなんぞやと思い調べたら旧暦8/15に行われる祭礼なんですね
廃仏毀釈で廃れてしまったとか。
こういう話を聞くたびに明治政府何してくれとんねんと思うわけですが
長五郎はすでに観念している様子だが母はなんとか逃したい
引窓を閉めるくだり〜人相書のやりとりは緊迫感のある密室劇でした
オチもついてるし一幕で見てもわかりやすいお話だなと思います
開場してすぐ着席していると緞帳の説明のアナウンスが入ります
これが4種くらい、さーーっと入れ替わるので見入ってしまった
この時に書いている中島千波氏の作品も紹介されていました
あと八月の記事で近代日本画の展示について書いたんですが、3階の休憩所には大正十五年に奉納された板絵が飾られています
画家たちのもあれば役者のもあり
高村光雲のも見かけました
3期歌舞伎座を建てたときのかな