菊之助さんの与三郎…
菊之助さんの身替座禅…
ということで行ってきました博多座
1部
与話情浮名横櫛 見染の場 源氏店
与三郎…菊之助
お富…梅枝
多左衛門…梅玉
筋書きで菊之助さんも梅枝さんも「禁断の恋」という言葉を使っていて思い当たることがありました
源氏店、ロミオとジュリエットが死ななかったバージョンの後日談ではないかと
一時的に燃え上がるように愛し合った二人だけど周りを見渡して我に返った時、残るものは遺恨だけ…みたいな
菊之助さんの木更津でのちょっと声色が若い感じ、若いというより背伸びした子供みたいな感じを見てロミオっぽいな〜と。
そもそも与三郎のキャラがずるいですよね
チンピラだけどお坊ちゃんだからわがままで
なんだか憎めない性格。
玄関前で石ケリケリしてたり(菊之助さんは蹴った石を横1列に並べようとしていたような…)、蝙蝠安に帰ろうと言われても「やだよ」ってぷいってしたり。
見染の場では、菊之助さんと彦三郎さんが花道で「この辺は初めてかい?」「いや2年ぶりで〜」みたいな博多座トークをしていました
2部
吃又
又兵衛…梅玉
おとく…梅枝
修理之助…莟玉
雅楽之助…萬太郎
まず虎さんね
虎さん、今回も可愛かったです
まるるは「龍」の字で虎を消してたな
梅玉さんとまるるが師弟で又兵衛と修理之助を演じていたのでぐっときました
吃又は去年、猿之助さん勘九郎さんで観たんですが
この時も言ってるけど、雅楽之助が出てくるまで割と寝ている人が多い
今回もそうでした
だけど雅楽之助が出てきて以降は展開がスピーディになるからか、手水鉢のくだり以降は寝ていた人もかなり起きている
場面も変わらないし音楽がずっと派手なわけでもないのに不思議です
身替座禅
右京…菊之助
玉の井…時蔵
太郎冠者…彦三郎
菊之助さん、初めての浮気(語弊)を見てきましたよ
こんなにエロオヤジ感のない身替座禅で、いいのか…?むしろ恐妻に疲れ果てた感じで殿様が何だかかわいそうなんだけど
帰ってきた殿様が花子(浮気相手)とのめくるめく一夜を太郎冠者(実は奥方)に聞かせるところは可愛らしすぎてやれやれって感じでした
でも、こんな殿様だと奥方も力いっぱい懲らしめられないのでは…?
そんな感じで、普段とは違う身替座禅を楽しめました
ちなみに7月歌舞伎座で身替座禅やりますよね〜
芝翫さん玉の井って
松竹の洒落か何か?
さて、前乗りで博多に着いたため
少しだけ出かけることにしました
福岡県といえば菅公ゆかりの太宰府天満宮、
菅公といえば「菅原伝授手習鑑」ですね
電車で向かったんですが、ラッピングも内装も素敵
太宰府って都として整地されていたんですね
絵巻などで見ると菅原道真って俊寛ばりの難地に行かされたのかなぁと思っていたけど。
参道を抜けると大きな池や太鼓橋、大木が出迎えてくれます
私は曇女()なので、曇り空で緑のしっとり感が際立ちます
撫で牛や梅の木に囲まれて、菅公は苦界の悲しみを癒やしているのでしょうか
さて、
太宰府天満宮から少し歩くと九州国立博物館が建っています
東京、京都、奈良の国立博物館は重厚でクラシカルな外観ですが九州は現代的です
このトンネルを抜けると
建物が見えてきます
天井が高くて広々とした空間。
広いので特別展の時にはいろいろとレイアウトできそうです