すきなもの雑記

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映画

ドルビーシネマで難敵「1789」を見る

有楽町のドルビーシネマで宝塚星組の1789を見てきました。月組版は最後まで見れず、私にとっては難敵の演目です。(ストーリーも曲も刺さらず) ショーアップされたミュージカル部分には沢山の見どころがあります。 【礼さん】 主人公ロナン。ロミオと同じよう…

饅頭ぐりぐり…「首」

へうげものに端を発し、戦国武将つながりで「首」を見てきました。ちなみにタイトルの饅頭ぐりぐりは見た人にしかわかりません。一番印象に残ったシーンかも笑 (公式からお借りした人物相関図です) 管理人はそこまで歴史に明るくないので、どこまでが史実な…

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

映画タグを使うのはずいぶん久しぶりですが、私にとっては2023年の年末のラインナップは2021年の秋以来の豊作です。食べ物の好き嫌いはほとんどないくせにコンテンツの好き嫌いは激しく、「話題だから」という理由ではまず触手が動きません。そんな中で今回…

NTLive「ライフ・オブ・パイ」

NTLiveを上映してくれるなんてとてもありがたいですよね。平日夜の遅めの開始なので仕事終わりにふっと息を抜けるのもとても良いです 「ライフ・オブ・パイ」 実はこの原作で思い出すことがあります 大学時代に英語の授業で原文小説を読むという課題があり、…

天王洲アートさんぽ

少し前ですが、天王洲の寺田倉庫で行われた「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」に行ってきました 線対称の建物を正面から撮ればあら不思議、ウェス・アンダーソンすぎる風景の出来上がりです 展覧会自体の「映え」に重きが置かれており若い人に人気がある…

岡山の方言聞こえてきた?映画「イチケイのカラス」

映画「イチケイのカラス」を見てきました 結末の話をしますのでネタバレに気をつけてください 何故見たかというと菊之助さんがゲスト出演していたからです。こういうのがないと映画もクイズ番組も縁がありません。菊之助さんは被告側の弁護人で途中で起こる…

NTLiveリーマン・トリロジー

2022年のトニー賞weekに合わせてディレイビューイングが決まっており会場は満席。私は初めての鑑賞でしたが、受賞を機に見返したくなるような見ごたえのある作品でした ガラスで覆われたステージは回転することで時代や場所を転換していき、無造作に置かれた…

NTLive 「ブック オブ ダスト〜美しき野生〜」

初めてナショナル・シアター・ライブの上映に行ってきました 構成はMETとほぼ同じで幕間はリアルタイム、各部開演前にスタッフインタビューが入ります なんか主役マルコムの外見が小説の表紙と全然違うが汗 劇場の観客がやたら笑ってるんですがその理由は最…

THE BATMAN

コミック版バットマンの連載開始は1939年だそう、テクノロジーはすっかり進化してしまったけど漂う閉塞感はあまり変わりがないみたい。感染症が広まって戦争が始まって、「歴史は繰り返す」という言葉が頭をよぎります TENETで主人公の相棒ニールをユーモア…

まるで、歩かなくてもいい美術館「フレンチ・ディスパッチ」

本当に本当に美しい映像たち 編集部のビルの、まるでイラストのような造形。それぞれの部屋のインテリアも美しい ルシンダがタイプライターを叩く部屋やライトが校正の話をするピンクの壁紙の部屋、ぴっしりメモの貼られた掲示板。冒頭のシーンを見ているだ…

罪を償う?償わない?ウエストサイドストーリー

スピルバーグ版ウエストサイドストーリーです この画像、ロミジュリじゃないです ロミジュリは昨年外部も含めて何度も見たんですが 上のダンスパーティの赤青の衣装と、リフの死〜ベルナルドの死の流れはミュージカル版ロミジュリの演出と似ていると思いまし…

唯一無二の空気感「キングスマン ファーストエージェント」

キングスマンシリーズっておもしろいすよね… 映画ってリアリティを感じさせることが良いみたいになっていて、それは観客に「そんな展開あるわけねーだろ」って言われたくないがためなのかなと思いつつもやっぱり真面目にリアルを追求してくれているとそれが…

昨夜の出来事…「ラストナイト イン ソーホー」

ホラーのカテゴリーみたいですが、私はダークファンタジーとして楽しめました センシティブな少女が体験した昨夜の出来事…聞いてくれる?みたいな。 エリーが最初の夢で見る冒頭の60年代のロンドンが美しすぎて泣いてしまった ネオン輝く街とダンスホール、…

インテリアに釘付け!「DUNE 砂の惑星」

いやー、面白かったですね! とにかく没入感がすごい 後半の公開を待てるなんて幸せすぎる IMAXが間に合うならもう一度劇場で見たい あらすじ アトレイデス家は皇帝からの命で砂の惑星と呼ばれるアラキスを統治することに そこには先住の民フレメンがサンド…

外から見るか中から見るか「最後の決闘裁判」

ノーマークでしたが映画館の予告と口コミで絶対好きなやつだと思い鑑賞 コロナ禍でペンディングしていた大作が一気に放出され見る方も大変ですね 上映直前に会社から電話があり最初は全然集中してなかったんですが、中盤以降はほんとに何もかも忘れて没入し…

いま見るということ「燃えよ剣」

公開が1年半延期された本作 原作は子どもの頃に読んだっきりでほとんど覚えていません。むしろ「新選組血風録」の方を面白く読んだ記憶があります なので、ストーリー面で「あの場面がどうこう…」という感想は特にありません 注目していたのは幕末の京都の描…

レミニセンス

※以下、ネタバレしますのでご注意ください ノーラン作品で脚本を担当する弟さんが製作、その奥様が監督という布陣の作品だそうです あらすじ ニックの記憶潜入(レミニセンス)の常連客の女が殺された 調べていくうちにその息子が地上げ屋の隠し子であることが…

謎多きリョーマ!を知るため我々は奥地に向かった…

リョーマ!新生劇場版テニスの王子様 Gloryバージョンなるものを鑑賞 SNS上で評判の良さそうなアニメ作品をミリしらで見に行くことが多いのですが、今回ほどナニコレ…ナニコレ…と心の中でつぶやき続けた作品はないかもしれません あらすじ… アメリカに旅行中…

真面目に鑑賞してたけど最後にちょっと脱線しちゃう「孤狼の血 LEVEL2」

1作目未見 以下、ちょっとネタバレしています 誘われて見たんですが、私の一番の注目は村上虹郎さん 「犬ヶ島」で声優を務めていた時から注目してます あの酒ヤケしてそうな声がいいですね 伸びるけどかすれてる声質 表情豊かな役もそうでない役も合いそうな…

わからないということはわかっていたい 「In The Heights」

丸の内ピカデリーにて鑑賞 通常料金より600円プラスになりますが、すごくいい劇場! スクリーンに対してゆるく湾曲していて、席の間があいているので隣の人が気にならないし快適です 音も迫力があって、ミュージカルにはとてもよかった しかもピカデリーは松…

劇場版 少女歌劇レヴュースタァライト

TVシリーズ未視聴 予告を見て、自分の嗅覚に従い鑑賞してきました 「ワイルドスクリーンバロック」という空間に突然放り込まれる展開が、20年以上前に見ていた少女革命ウテナを思い起こして懐かしい気持ちに。 劇場版だからといって起承転結があるわけでもな…

沙門空海 唐の国にて鬼と宴す

コロナ禍において歌舞伎にはまり、そこから何故か好奇心の延長で夢枕獏作品を読んでいく過程はこちら 歌舞伎→平安バディモノ→陰陽師→(日本版映画とか中国版配信とかいろいろあって)→夢枕獏作品→沙門空海→(映画版とか歌舞伎版とかいろいろあって)→現在 約1年…

ノマドランド

大きなスクリーンに集中し、配信でありがちなながら見を封印して、コーヒーでも飲みながらじっくり向き合うタイプの映画。 見ていて中盤で「あれっ?」と思うシーンがあった ファーンがリンダ・メイにノマドたちの集会Rubber Tramp Rendezvousに誘われるが「…

佐々木、イン、マイマイン

なんとなくうまくいかない現在と 無敵だと思ってた学生時代と。 味気ない会話と何気ない会話で時間をつなぎ、佐々木と主人公たちの関係を振り返っていきます 実写の映像なのに、まるで福島聡であり豊田徹也であり黒田硫黄の紙面だった ラストの展開は福島聡…

右から読んでも左から読んでもTENET

みなさん追いテネット何回キメました? 結局2回しかキメられなくて… ほんと悔しい。 「TENET」は逆再生をキーワードにした物語で、いわゆる瞬間移動モノとは異なります。 3日前にタイムリープしたければ3日かけて時間を遡らないといけないんです。 映像編集…

「窮鼠はチーズの夢を見る」感想

不思議な映画だった マンガで繰り広げられるBLのストーリー展開を映像で表現しようとするとこうなるんだなあと。 たとえば… 場面転換の際、空白のコマがだんだん小さくなったと思ったら次のシーンは部屋の壁 そこに水音と喘ぎ声が書き込まれてしれっとベッド…