すきなもの雑記

話したいことを話したいだけ

歌舞伎作品

13代團十郎襲名11月吉例大歌舞伎

行ってきました襲名披露11月。 襲名披露用の幕 ちなみにこちらの方は過去に原画を見てます 夜の部 矢の根 曽我五郎が夢の中で十郎に会って、馬に乗って大根振りかざすよ!というお話でした…本当に… お弟子さんによる、背中のしめ縄生結び(?)があります。こ…

観客はちゃんと見ている(寝ながらも) さよなら国立劇場10月「義経千本桜」

国立劇場10月公演の義経千本桜通し上演を見てきました 通しと言うと「観客が」1日で演目を通すパターンもあると思うのですが、今回は「菊之助さんが」通すパターンなので3つのプログラムを日程ごとに上演していきます Aプロ 鳥居前・渡海屋・大物浦(二段目) …

思い起こすは文化祭の狂騒 平成中村座「十月大歌舞伎」

平成中村座に行ってきました 浅草寺の裏へ回ると平成中村座のテントが見えてきます。小さな門をくぐると物販の出店が数軒並び、靴を脱いで芝居小屋に入ります。なんだか文化祭の出し物のような雰囲気。みんなのわくわくが伝わってきました。私が見た日は気温…

充実の大阪松竹座 令和四年7月大歌舞伎

未来の自分が読んでもわかるように… 今回の遠征は本当に綱渡りでした。 松竹座は途中まで仁左衛門さんが休演(私が見たときは復帰)。前日に行くはずだった宝塚は初日延期、歌舞伎座では前の週末に突然3部とも中止に。他にも延期や当日中止決定の興行が相次ぎ…

あっちもこっちも動くから 国立劇場7月歌舞伎「紅葉狩」

これまた7月の話 国立劇場歌舞伎鑑賞教室 紅葉狩に行ってきました 紅葉狩 あらすじ 紅葉見物に出掛けた維茂一行、途中で華やかな姫の一向に出くわし、ひょんなことから酒宴の席に混ざることに。維茂たちが酔いの眠気で寝入ってしまうと姫が何やら不穏な動き…

中止になって振り返る令和四年7月大歌舞伎

やってまいりました7月 7月の期待を記事にしていた↓ 5月の自分に伝えたいですね〜 わたしのギャツビー7月の観劇は飛んだよ そして歌舞伎座は全部閉まっちゃったよ ギャツビーはですね、SS席3列目っていうプラチナ席が飛びまして…でも早めに初日をずらした宝…

芸の道をどう生きるか 令和四年6月大歌舞伎

あじさいの色合いの優しげな6月のチラシ 今月は1部 車引 猪八戒 です まず車引についておさらい 菅丞相が太宰府に流されたのは自分のせいだと悔やむ桜丸が兄の梅王丸に語っていると、元凶である藤原時平が参拝へやってくる 仇を討とうとするが、時平の舎人で…

鶴明会@浅草公会堂

2年前の配信で鏡獅子をやりたいと言っていた鶴松くん、納涼歌舞伎の主演を経てこのたび自主公演を開催しました。おめでとうございます。 体感ですが、他のお家より自分でご準備されていたもよう…本人が場所取りの抽選に並ぶって笑。 しかしながら衣装替えの…

SNSと配信の可能性 中村鷹之資 トークイベント@銀座 蔦屋書店

中村鷹之資さんは7月に国立小劇場にて翔の會を開催されます 種之助さん鶴松さんときて、鷹之資さんの自主公演に行かない理由はなかったんですが、チケットが売り切れてしまってはどうすることもできず。 客演がすごいんだもん。猿之助さん猿弥さん松緑さん門…

晴れやかなりし祝祭 令和四年團菊祭「土蜘」

私にとっては初めての團菊祭でした…! 今月は2部から。 土蜘は先月、能でも見ました 昨年、松緑さんの土蜘では3階席に目線が飛んできてびっくりした 菊之助さんで土蜘と言えば「四天王御江戸鏑」。 土蜘と遊女の二役なんて言うことなし 今回、一人武者・平井…

令和四年4月大歌舞伎

春。忙しくしている間に4月は通り過ぎますね 1部「天一坊大岡政談」 ※後の自分のために雑記。黙阿弥の本外題は「扇音々(おおぎびょうし)大岡政談」(黙阿弥全集春陽堂版の11巻)。ちなみに「天日坊」の本外題は「吾嬬下(あずまくだり)五十三次駅」(春陽堂版の2…

令和四年3月大歌舞伎 2部3部

今更ですが3月2部3部の記憶を掘り起こし 2部 ・河内山 ・芝浜革財布 芝浜、このキャストなら絶対やってくれるだろうと思ったスーパー真秀くんタイム、ありました。かわいい孫を目に入れても痛くないとはこのことかと。おやじさまだからこその取り計らい、そ…

歌舞伎座の席に座るとそこは宝塚とみまごうばかり 令和四年3月大歌舞伎 新・三国志

良すぎて良すぎて翌週1等を買い足しました 元々スーパー歌舞伎や弥次喜多といった澤瀉屋関係の新作歌舞伎は正直に言うと派手派手しくて映像ではあまりハマりませんでした 三国志初演は見たことがありませんが、出演者インタビューで口を揃えて言われているの…

オタク、頼光四天王の女になるつもりが…?THE HEROES展@森アーツセンターギャラリー

ぶらぶら美術博物館で紹介されていた際には土蜘と頼光四天王あたりがフューチャーされている展示のかなと思っていたんですが、どっこい歌舞伎のオタクにはそこはかとなく刺さる展示ばかりでした THE HEROES展は正確にはボストン美術館の日本関連の収蔵品の展…

最終兵器は息子…令和四年3月国立劇場歌舞伎公演「盛綱陣屋」

前置き。 国立劇場、どの駅からも微妙に遠いですよね 半蔵門駅が最寄りですが(よく見ると改札に国立劇場の鶴マークあり)、周辺にショッピングビルなどはありません しかしながら国立劇場は12時に開演するため、なにか食べておくか休憩30分の間になにか食べる…

勧善懲悪に背を向けて 令和四年2月大歌舞伎「鼠小僧次郎吉」

3部後半は鼠小僧次郎吉 2時間強を休憩無しで突っ走ります 上のポスターにもある通り、外題は「鼠小紋春着雛形」、黙阿弥の原作通りだと「鼠小紋東君新形」だそうで、今回はwikipediaのあらすじを読んだ限り、黙阿弥のホンに沿っています(大元の原案は講談ら…

令和四年2月大歌舞伎「鬼次拍子舞」

今月は3部を見に行きました 鬼次拍子舞 開幕から代役、休演、中止と何やらバタバタ… 芝翫さんが開幕前にコロナ陽性 →彦さんに代役(わたしの観劇) →彦さん濃厚接触者 →巳之助さん休演 →公演中止(からの再開) 亀蔵さんが配信で、鬼次拍子舞は当日の朝に代役が…

それでも「天日坊」を見に行く理由がありまして

「歌舞伎とは鎮魂である。」 舞台を見ていると、その言葉が腑に落ちる 知盛もお岩様も何故に死にゆく様を克明に描写され、役者は演じ、観客は惹き込まれるのか。 亡くなった人の魂が安らかであるよう心を寄せる…ああ、お岩様、あの世ではあったかいふかふか…

令和四年1月 国立劇場 南総里見八犬伝

コロナの影響でばったばただった歌舞伎座 一方、国立は何事もなく千秋楽を迎えられました 演目は今まで2.5系やドラマで何度見ても展開が頭に入ってこなかった里見八犬伝。今回は原作現代訳をある程度頭に入れたので内容も登場人物も理解できました あらすじ …

令和四年 寿初春大歌舞伎3部

歌舞伎座 令和四年の新春興行です 令和ってもう4年目なのね…(遠い目) 今月は3部。まずは岩戸の景清から 初回は松也さんver.でした 岩戸に籠もった景清を引っ張り出すために「北風と太陽」のごとく奮迅する浅草組 まずは衣笠(米吉)と朝日(新悟)の舞、続いて和…

令和三年12月大歌舞伎2部3部

年の最後に12月大歌舞伎の2部3部を見てきました あまり見ない座組で新鮮です 2部 夫婦道成寺 ぢいさんばあさん 勘九郎さん(中村屋) ✕ 尾上右近くん(音羽屋)、 勘九郎さん ✕ 菊之助さん(音羽屋)、という組み合わせ。 夫婦道成寺は、道成寺レギュラー陣の聞い…

女と子供だけのサスペンス劇…令和三年12月大歌舞伎1部「伊達の十役」

2021年を締めくくる興行です まずは第1部から。 1幕と2幕で全く趣の違う作品。 序盤メッチャ義太夫節。この調子で10役変われるの?と思って、2幕になるとあれよあれよの早変わりになります 1幕はじっくりどっしり。 政岡は強い精神を持っていて、自制がきい…

高速御免!吉例大歌舞伎3部 花競忠臣顔見勢

今月は3部です 演目が発表されたとき、詳細不明で出演者だけが50音順で並んでいた花競忠臣顔見勢 いーっぱい言いたいことはあるんですが、まずはあらすじから 若狭之助(幸四郎)は高師直(猿之助)を斬った夢で目が覚めるが、実際に斬ったのは塩冶判官。 若狭之…

中村屋錦秋公演@神戸こくさいホールと神戸珍道中

お天気にも恵まれ、今回は神戸で中村屋〜翌日宝塚で星組という行程を組みました! 中村屋錦秋特別公演2021 浦島…鶴松 甦大宝春日龍神…勘九郎、七之助 〜休憩〜 芸談 まずは鶴松くんの浦島から 普段、唄の内容がわからないと「ふわぁ〜〜」ってなりがちなのが…

令和三年10月 国立劇場「伊勢音頭恋寝刃」

久しぶりの国立劇場です 平日ですがけっこう入っていました 今までずっと千鳥席だったので休憩所もすごく静かだったんですが、今回からはすべての席に座れるようになっているので人が多い感じがしました 初日付近は歌舞伎座に行くから入りがイマイチ(という…

10月大歌舞伎 3部「松竹梅湯島掛額」「喜撰」

湯島掛額、終演後の拍手が鳴り止みませんでした 降りしきる雪と右近くんの熱演、人形遣い、義太夫、三味線、すべてが良かったです 3部 松竹梅湯島掛額 喜撰 松竹梅湯島掛額 登場人物 紅長(菊五郎)…紅屋の主、お七を可愛がる お七(尾上右近)…八百屋の娘で吉三…

令和三年10月大歌舞伎1部 天竺徳兵衛

猿之助さん、まさか三代猿之助四十八撰手当たりしだいにやろうって言うつもりなのかしら。 1部 天竺徳兵衛新噺 小平次外伝 俄獅子 小平次外伝 登場人物 小平次…猿之助。巡礼から戻ったところをおとわと多九郎に殺される おとわ…猿之助。小平次の悪妻 多九郎……

不易流行@東京建物ブリリアホール

澤瀉屋 市川弘太郎さんの単独公演に澤瀉屋から團子さんが出演、さらに七之助さんと鶴松くんが客演するということで見に行ってきました 演目は「義経千本桜」から 道行初音旅(吉野山)、 川連法眼館(四の切)です 個人的なことですが、弘太郎さんはわたしと同年…

ミステリー?アクション?ファンタジック!令和3年7月国立劇場「川連法眼館」

7月の歌舞伎鑑賞教室は 義経千本桜 川連法眼館の場 でした 月末の市川弘太郎さんの会でも見るので台本を購入。歌舞伎のいいところは客席がほんのり明るいから台本を追えるところですね 配役は 狐忠信…中村又五郎 静御前…市川高麗蔵 源義経…中村歌昇 亀井六郎…

菅公のお膝元で菊之助さんが初めての浮気? 令和三年 6月博多座大歌舞伎

菊之助さんの与三郎… 菊之助さんの身替座禅… ということで行ってきました博多座 1部 与話情浮名横櫛 見染の場 源氏店 与三郎…菊之助 お富…梅枝 多左衛門…梅玉 筋書きで菊之助さんも梅枝さんも「禁断の恋」という言葉を使っていて思い当たることがありました …