出社前に時間があったので、開館すぐの森アーツセンターギャラリーに寄って様子を見に行く。
しかしおいしい浮世絵展もSTARS展もオンラインチケットは売り切れ(無計画な人あるある)
気を取り直して国立新美術館…に行く前に、チケットが予約できるか調べようね
国立新美術館のチケットはすぐに取れそうだったので、1時間後のチケットを予約してヒルズから移動。
何も食べてなかったので国立新美術のカフェで補給します
ひらまつ系列なんですね
ケーキセットで洋梨のムース、おいしい
ヒルズと違って全然人がいない
今回の企画展は…
日本の美術品の名作と現代アートをマリアージュして感じよう、みたいな企画
掛け軸✕立体造形だったり
江戸の一木造り✕現代の彫刻だったり
かけ合わせ方はアーティストによって多様。
入口以外では館内のここからだけ写真が撮れます。
これは刀剣✕鴻池朋子さんの《革緞帳》という作品。高橋龍太郎コレクションより。
刀剣のケースの下からLEDが当たっていて刃文に反射するんですが、刀ファンはどう思うんだろうか。
展示エリアが変わって、仏像✕田根剛氏のブース
暗い空間に滋賀県は西明寺の日光・月光菩薩が並んでケースに入っている
それを囲むようにいくつかの電灯が高い天井から下がっており、それぞれゆっくり上下している
下がりきると本当に床の近くまで。
電灯はゆっくりと点いたり消えたり。
完全に消えても天井からはほのかにスポットライトが。
しかしこれもランダムにゆっくり点いたり消えたり。
西明寺は天台宗らしく、天台宗の読経がグレゴリオ聖歌のように流れています
本来なら仄暗いお堂の中にいる日光月光が、揺らぐ光に照らされていろんな影を作り出し
その表情が豊かで、まるで日の出から日の入りの時間の流れをを見ているよう…
電灯がゆっくりと上がっていくときは特に日の出のようだと思いました
延暦寺の根本中堂の闇深さを思い出して、ゆっくりとした光の波を堪能しました
仏像が好きな人は行ってほしい〜
両菩薩のお顔もふっくらと美しかったです
富嶽三十六景をそっくりにパロっていく
通路両側に北斎の版画としりあがり氏の版画が並んでいて、北斎の作品展示についてはこの景色をすみだ北斎美術館で見たかったなあと思った
一連のパロディ作品についてはBS日テレの《ぶらぶら美術・博物館》で紹介してたね
平面展示の先に映像作品があるんですが、
四畳半を模した壁面に北斎の想像世界が投影されていきます
最終的に壁3面に浮世絵の世界が広がって、その浮遊感が浮世絵の中に入ったみたい
北斎って絵を書くことが大好きで、それ以外には頓着しない変人だったんだろうなあっていうのがイラストとマッチして良かった
楽しかったです
オンラインチケットを割引券ありとして0円で予約、インフォメーションでぐるっとパスを提示して精算します
1700円のところが1040円に
まだ少し時間があったのでミッドタウンまで歩いてリニューアルオープンしたサントリー美術館へ。
ぐるっとパス対象施設ではありませんが、国立新美術館のチケットがあると100円引になるそう
もともときれいな館内だから何をリニューアルしたのだろう🙄という感じですが、わたしはとにかく大好きな美術館です
工芸品の収蔵が多く、個別のガラスケースが点在しており、内装が基本暗く、スポットで照らされているのが見やすいし、美術館としてはコンパクトで見ていて疲れないのがいい点です
櫛のコレクションや江戸時代のデザイン画帳、持ち物のみを描画し持ち主のセンスを感じ取る屏風絵(誰が袖図屏風というらしい)などちょっと目線を変えた展示がおもしろい
下の階は現代アートの展示があり、山口晃のネタバラシみたいな下書きとワンセットの絵巻があって面白かった
これも高橋龍太郎コレクションだそう。
後半は西洋人を描いた屏風絵等が展示され、収集していた人の興味があったジャンルを推し測れます