最後は二子玉川付近にある美術館に行きます
入場門はバス停の近くにあります
が…
ここから美術館の入り口までは沢を越え林を抜け丘一つ登ります
静嘉堂文庫は元々岩崎彌之助、小彌太親子の所持する文献、書物を文庫としてきちんと保存しようとしたところから始まります
館内には清澄庭園に岩崎家が別邸を構えていた頃の写真が飾ってありました
残っていてほしかったわ〜
岩崎彌之助は前田青邨に絵を習っていたらしく、献上品の襖絵[獅子図]の下書きが展示室を入ってすぐのところに飾ってありました
大きい絵なんだけど、向かい合った獅子が微妙な立ち位置で語り合うような「何してるところですか?」って聞きたくなる感じでとってもかわいい
なんといっても目を引くのは曜変天目茶碗です
覗き込むと小宇宙みたい
酒井抱一の屏風もシルバーで個性があってじっくり見た
ちなみに…今回のぐるっとパスめぐりではほとんどミュージアムグッズは買ってきませんでした
ですが…
売られていた木造十二神将クリアファイル(しかもトーハクの慶派展のグッズだよ😂)があまりにもあまりにもかっこよくオリジナルグッズの焼物ファイルもかわいくて思わず購入
その十二神将がこれ(ファイルとデザインは異なります)
それぞれの造形すごいかっこいいしキャラも立ってる!!
ちなみに元は京都 浄瑠璃寺のものでうち7体が静嘉堂文庫へ、残り5体がトーハク所蔵
重文ですが近年の研究で運慶作ではないと判明したようです
それでもいいから全体展示してほしい
入館料1000円がぐるっとパスで無料になりました
外に出ると少し離れたところに岩崎家の霊廟があります
三菱財閥を兄弟、息子で継いでいった岩崎家のその墓は
静かな丘の上にありました
ぐるっとパスで岩崎家の残したたくさんの邸宅や庭園をめぐってきたので、もはや他人ではない気持ち…(他人だよ)
(右上)美術館のベランダから外を見るととても見晴らしがいい
(左下)前庭にある静嘉堂文庫の正面。大正時代の創建
遊歩道を静嘉堂文庫と反対側に下っていくと入場門に戻ることができます
ここは国分寺断崖線という傾斜地に接しているので段差が激しいんですね
等々力渓谷が一気に森深い感じなのも国分寺断崖に接しているからだそう
続いては、歩いて5分ほどのところにある五島美術館
丘の上の住宅街に建っています
ここも国分寺断崖線の一角。
当時のお金持ちの邸宅の建築条件として傾斜地による起伏が流行っていたのかな?
蒐集品である日中朝鮮のやきものを中心に展示されています
ていうか開館60周年だって。
やきものだけでなく包まれている布や箱も展示されており、状態の良さや大切にされてきた感じが伝わります
学芸員の方から「美術館よりもお庭のほうが広いんですよ」と言われ、この日はそこまで暑くなかったのでちょっとだけお散歩…
(左下の羊、大倉集古館にもいなかった??)
正直このお庭だけでも十分楽しめます
高低差があって冒険気分、石段の種類も豊富で石塔石仏がたくさんあり、季節によってはお花も楽しめそう
ぐるっとパスで入館料1000円が無料になります