東京ステーションギャラリー「河鍋暁斎の底力」閉幕直前に行ってきました
平日だったので当日券は受付で買えました
でも結構人がいたと思う
河鍋暁斎は江戸〜幕末を経て明治時代を生きた画家。
画題は骸骨や死体からカラス、神仏や自然物、さらには現代のイラストレーターやデザイナーのような仕事まで、いろんな姿が見えてきました。
BS日テレ「ぶらぶら美術博物館」で本展が紹介されていた際に見たいと思ったのが、黙阿弥が制作依頼した歌舞伎「漂流奇譚西洋劇」の下絵(明治12年)。
調べたら、この頃は歌舞伎を近代化させようという「演劇改良運動」なるものが行われていたらししい。
(その一環で天皇の展覧歌舞伎を当時の井上馨邸で開催→現在は六本木の国際会館が建っている所)
そんなん…
時代に合わなくなって客が入らなくなれば次の芝居文化が生まれるだろうしほっとけや、という感じもするけど…
しかも要項の中には女方の廃止も盛り込まれていたんだって!
いや〜立ち消えになってホントよかった😭
この運動がきっかけで庶民の娯楽だった歌舞伎が高尚な芸術に変わっていったのかな
とにかく
時代が変わり歌舞伎が揺れていた時期に黙阿弥が書いたホンの下絵で「米国砂漠原野の場」とか「パリス劇場表掛りの場」とか外国が舞台になってて面白い。
黙阿弥、100年以上後の世の中でワンピースや初音ミクが歌舞伎になってるの知ったら驚くだろうな〜
時代の変わり目に黙阿弥も、もちろん河鍋暁斎も生きていたんだと思うと俄然興味が湧く
下絵しかなかったのでレア感はあったけど展覧会としては平坦に感じた
空間がどうにもならないので仕方ないことなんだけども。