すきなもの雑記

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没後70年 吉田博展@東京都美術館

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動画がすごくキレイ

 

主に江戸時代に制作された版画を浮世絵、明治以降に制作された版画を新版画と言います。

 

吉田博は1880年代の生まれ。

初めは画家として活動するが中年期に版画の絵師として作品を残すようになる。

もともと海外志向で、世界中をスケッチして周り版画に落とし込んでいたらしい。

 

特に吉田博は山登りが好きだったんだって。

 

山に日が当たる時の色を、それが朝日だったり夕日だったりする時の違いを、周りの空がどんな色をしているかを、きっとずっと見ていたんだろうな。

光の表現としてピンクと紫、オレンジが多用されており一見意外な色遣いに思えるが、ファンタジックな雰囲気と空気の重みが感じられる

 

版画なので色違いでいろいろなバージョンを刷ることができる

瀬戸内海の情景を描いた「帆船」シリーズは、オレンジ色の朝もや、すっきりとした午後、帆だけか青白く映る夜の海などが時間軸で並んでいる

同じ版木だとわかっていても色がもたらすイメージっていうのはこんなに印象を左右するんだなと納得した。