1部 小鍛冶
時間の都合で小鍛冶しか見れませんでした🙇
それにしても…あらためて澤瀉屋すごいな!って思ったので別記事にしようかなと思った次第です
ここがすごい① 観客がアツイ
終演時の拍手が鳴り止まない。
10月の「蜘蛛の絲宿直噺」では特に千秋楽だったこともあり、本気でアンコールでもあるのかと思ったくらい拍手が鳴り止まなかった。
今回は拍手だけでなく、着席可能な限りの満員御礼。
今月は3部「桜姫東文章」が全席完売だけど、1部も負けてはいない。
5月場所、買い逃しがあって、1部「三人吉三」を買い足そうと思ったら歌舞伎会の時点で3階3000円席が完売なのね
「エッ!?ついに巳っくんが世に見つかった!?!?」と驚いていたら、松緑さん猿之助さんの「土蜘」とセットだったと判明
今回の「小鍛冶」、3階最後列から見ていると、視界に入る9割は女性なんだけど、平日にも関わらず若い方も一定数。
刀の話で刀剣乱舞とリンクしているらしいけど別にとうらぶのファン多数って感じもしなかった。
みんな、何がきっかけでファンになったんだろうか。きっかけを知りたい。
ここがすごい② 一門の層が厚い
今回は弟子役で猿弥さん達が出ていたけど、本来は若い役者さんの出番なのでは?
で、巫女の壱太郎さんがセンターだろう(もちろん壱くんは素晴らしい)に、弟子役の存在感たるや。
踊りが上手いのはもちろんだけど、経験値からくる落ち着きがあって5人1列で踊るところの一体感がすごかった
同じような立ち位置の踊りを「猿若江戸の初櫓」で先月見たんだけどすごく違ったね
長年興行を共にし、同じ釜の飯を食べる仲というか…3階で見てるだけで絆が手に取るようだった
中車さんが一門に加わったのも知名度向上に貢献してるだろうし、何より團子ちゃんがいるのも未来が明るすぎる
ここがすごい③ 猿之助さんという存在
私のようなにわか者にもわかるくらい、猿之助さんのカリスマ性は群を抜いている
今の時代には珍しく無茶苦茶が服を着て歩いてるような感じがするけど、歌舞伎を愛し歌舞伎に愛され、このまま歌舞伎に命を捧げるんだろうな〜と思う
そんな猿之助さんなのに、幸四郎さんの無鉄砲さには一目置いていて、松緑さんのことを「嵐さん嵐さん」と慕い、菊之助さんの目は色気があると褒める
その協調性というか、同年代が敵やライバルではなく同志なのが興味深い所だ
ここがすごい④ ねらいが明確
猿之助さんはコロナ対応で短時間の演目が求められるようになり、それならそうと猿翁十種を極めにいってるのでは。
菊之助さんがあえてニンではない役を演じたりして険しい道を進んでいるのに対し、猿之助さんは今できる演目をこの期間を利用して高みに持っていこうとしているように思える
コロナ禍で猿翁十種をコンプリートできたらすごいことだし、映像資料としても貴重なのでは。
まとめ
勝手ながら一部は想像に過ぎません
しかし実際に足を運んで歌舞伎座の熱気を感じると、いろいろと考えてしまうわけです。
最後、菊之助さんを引き合いに出しましたが、二人のカラーはあまりにも対照的です
猿之助さんは圧倒的な存在感とド派手さで光り輝く太陽。
菊之助さんは登場するだけで空気がしっとりとなり目が離せなくなる月。
太陽と月、どちらが素晴らしいか比べる人はいません。
あ〜〜んでも共演してほしい
猿之助さんのお富で菊之助さんの切られ与三とか?舞踊でお祭りとか三社祭?
どちらも立役も女方もこだわりなさそうだし、妄想は尽きませんね