6月は1日で3部まで観劇。
濃すぎて結構本気で疲れました。。
通常の興行に戻ったらどうなるんだろう。。怖。
1部
御摂勧進帳
昔話を舞台化したような感じ。
後半の展開がおも…しろいと言っていいのか?
番卒の首が引っこ抜かれ首元から赤い布を出して自分の首を隠しながら退場
首の玉入れみたいなのが始まって中央の大きな桶にポンポン投げ入れられる
弁慶が桶の上に乗り金剛杖でかき回すから「芋洗い」なのね
関守の部下と番卒が元気よく、立ち回りも揃っていて良かったです
夕顔棚
左團次さんの爺がいいお顔をしていて
夏の暑苦しさがふっと和らぐような爽やかさです
若い男女で巳之助さんと米吉さんが出てきますが
めっちゃ美男美女カップル
米吉くんはどこまで可愛くなられるんでしょうか
2部
桜姫東文章 下の巻
前回のあらすじ紹介が冒頭にあります
残月と長浦の庵室に身を寄せる清玄
そこに葛飾のお十と名乗る女がお祓いに現れる
金と香箱を勘違いされ、残月の金欲しさによって清玄は殺される
遺体を埋める穴掘りに権助が呼ばれ庭で作業
女郎屋に売られた桜姫が庵室に戻ってくる
雷が落ちて清玄が生き返り、薄暗い中で桜姫を追い回す
権助の掘った穴に頭から落ち、首に包丁が刺さった状態で穴から出てくる
しかしその生活はうまく行かず、「風鈴お姫」として女郎屋に出る桜姫だが、清玄の霊が枕元に立つのでなかなかお客がつかない
喧嘩になった勢いで、権助は都鳥の一巻の盗みと梅若丸殺しを桜姫に話してしまう
桜姫はお家潰しの元凶である権助を殺し、彼との間にできた赤子も殺す
大詰では都鳥の一巻を取り戻し大団円となる
ストーリーがぶっ飛んでて人物も濃くて
これを仁左衛門さんと玉三郎さんが演じるっていうのが面白いですね
清玄は墓穴に頭から落ちていってそれもびっくりだけど、包丁が刺さった状態で出てくるのもびっくり
そして幽霊となり庭先から見ていると権助が現れる…って、え!いつの間に清玄入れ替わった??
幽霊、完全に前を向いているので清玄役の役者さんと似てる人じゃないとだめですね🤣
清玄が桜姫を追いかけ回していた後で罪を吐いた権助が桜姫に追いかけ回されるというのが印象的です
長々と追いかけて何度も刺し違えるのがリアル
どちらかというとこれを底本として、どこまで脳内で補完もしくは掘り下げられるか
人によってその広さや深さが変わってくるのがこのお話の魅力だと思いました
3部
コロナ禍での様々な制約がある中、
澤瀉屋のポテンシャルで迫力の舞台になっていました
猿之助さんは人を引き込む力が本当にすごい
満席の観客を見ていても感じる
宗教家ではなく歌舞伎役者で良かったなあと思う次第
おどろ役の笑三郎さんの熱演が胸に迫りました