7月の歌舞伎鑑賞教室は
義経千本桜 川連法眼館の場
でした
月末の市川弘太郎さんの会でも見るので台本を購入。歌舞伎のいいところは客席がほんのり明るいから台本を追えるところですね
配役は
狐忠信…中村又五郎
前半は「歌舞伎のみかた」20分がついてきます
今月も担当は種之助さん。緊張が伝わってきました。
ドロドロの紹介(狐の登場音)をしたあとに吉野山の背景で(川連法眼館の背景も兼ねているのかもしれない)忠信が登場、種ちゃんが「ドロドロが鳴っていたから、あなた狐なんじゃないですか?」とネタバラシしてキレられていました😂
渡海屋大物浦が恨み節全開なのに対し、四の切はセットも華やかで全然違うお話みたいですよね
話は
・佐藤忠信に成りすましたの別人が静に付き添っている、果たしてそれは誰か?
というミステリーのような展開から始まります
怪しく思いながらも対応していると、
不意の「出があるよ!!!」の声で仕掛け満載の立ち回りが繰り広げられます
(又五郎さんスゴイ!)
気がつくと階段の真ん中から出てきたり、柵飛び越えていなくなったり
欄干に足かけるのとか見てるだけでもヒヤヒヤします。生だから何があるかわからないでしょ?
そしてその種明かしが、義経が静に信頼の証として贈った鼓の革にされた狐の子が化けていたというぶっ飛んだ設定。
鼓を打てば逃げた狐が現れると思って鼓を打つも、狐の親の御力でいくら打てども音が鳴らない…
しかし最後には鼓を与えられ、源九郎狐が鼓をころころ転がすさまがいじらしくて
なんか…良かったなあ…
って最後はなってしまうんですよね
今回は鑑賞教室と銘打ってはいたものの歌舞伎初観劇の方はおらず。(種ちゃんの歌舞伎初めての方〜?っていう質問に手を上げてる人がいなかった)
お客さんも真剣で、寝てる人はいなくて、四の切をやるということはどういうことか、みたいなことを理解して見ている感じがしました。
人を惹きつける派手な展開、「さてはお主は狐じゃな」という名探偵静御前の鮮やかな謎解き、狐の可愛らしさといじらしさと最後はほっこりするエンディング。
鑑賞教室にはぴったりだと思いました。