すきなもの雑記

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宝塚月組 桜嵐記 Dream Chaser その1

私が宝塚にハマったきっかけは星組

初めての現場は月組

 

礼真琴がもしも…

いわゆる宝塚っぽい男役だったら。

阿弖流為を見てフーン、で終わってた。

 

真琴さんが、私の抱いていた宝塚像とはかけ離れていたことに興味を持った。

真琴さんの現場に行きたい!の延長にダルレークがあって、正直ダルレークを見た段階では月組に対する解像度は高まらなかった。

 

だけどダルレークをきっかけにして「あの時ダルレークに出てたよね」ってことから月組の番組を見るようになって…

 

坂道ゴロゴロですわ。

 

星組は真琴さん見たさに入っていった組。

月組は演目でとりあえず…みたいな感じで入っていって生徒さんに沼落ちしていった組。っていう真逆の落ち方をしている。

 

というわけで東京公演の

桜嵐記  Dream Chaserを見てきました

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やっぱり舞台装置がすごかった…!

真ん中に川が流れるセットは歌舞伎でもあるんですが、川が中段で前後に分かれて後ろ部分がにゅーっと上に伸びるんですよ

するとびっくり、川の中から高師直の湯殿が現れるんです

これはいくら歌舞伎座の丸盆+セリでも見たことない😂

吉野宮は十種香や四の切のお屋敷、赤坂村楠木邸はそれこそオーソドックスな平場の閑居、上部から桜の枝の垂れ下がり…というふうにどことなく歌舞伎のセットと共通点がありました

上(2階席)から見て意外だったのは、冒頭に桜の花びらが散って、終幕までそのままになっているということ(歌舞伎だと後見さんがきれいに片付けるので)。

装置転換や立ち回りもありますが床が桜模様なのも風流でいいなと思いました

背景も美しい吉野の桜で、それこそ先週見た義経千本桜じゃんね

 

歴史、本当になんにも知らないのですが幕開き前に説明していただけますから大丈夫。

にしても、足利尊氏は源氏の血を引いてるんですね。源平の遺恨、あとのあとまで尾を引いてます。

物語のキーパーソンは千海華蘭さん演じる農民のジンベエだと思います

連れ去られそうになる弁内侍を助けようとし、斬られそうになる北朝足軽を助けようとする

歴史に名もない民衆の優しさこそ正行の守ろうとしたものなのではないかと。

 

私も過去、沈むしかない泥舟に乗った経験があり、なぜか観劇しながら己の過去に思いを馳せるという…

 

ラストで出陣式に時間を戻し、華やかに締めくくります

この構成がとても効いていて、終盤からは周りの泣いている気配を感じました

 

歌舞伎で通しをやると端折っても2時間半くらいです。なので、幕間なし90分で3兄弟を描こうとなると「短!」と思ってしまいます

正時と百合の掘り下げとか、勝ち戦もうちょっと見たいなとか。戦記物らしく尊氏と高師直との知能戦とか(歴史知らんくせによう言うな)

 

でもね

ショーの時間がなくなっちゃうので。

 

あんなに泣いていたのに私たちは幕間の30分でDream Chaserに向けて整えなければならない

花組さんのCool Beastで体感5秒だったことに敗北感を感じた私、対策として幕間30分の間必死に紙資料(プログラムね)に目を通し、流れを頭に入れて望みました

大体こんな感じ〜、じゃなくプロローグのあとはスパニッシュ、ミロンガに続いてKPOPからの中詰!ここでは誰見る!みたいな。

おそらくショーって目から入る情報量が多すぎて脳がフリーズするんですよね

だから思考停止して体感5秒。

今回は思考しながら見ることを心がけたので体感5分くらいにはなりました😂

紙資料大事。

 

まず舞台装置。

幕の時点で前方の壁に光彩みたいなプロジェクションマッピングが映し出されるんですが、光源がわからなくて。2階席のせり出しにでもあるのかな

違う場面でも薄めのパーティクル(動きあり)が幕に映し出されていたりして細かく凝っている

大きい三日月が上から降りてきたり、柱後ろに置いたりしていました

 

さて、お芝居では動きのなかった後村上天皇もといありちゃん、ショーではありちゃんにロックオンです

スパニッシュではさくらちゃんに取りすがり、ちなつさんに「誰お前?」みたいな感じで向かっていきます

そしてミロンガの登場シーンは壁に持たれて登場、足もだけど、腕も長いよねえ。組んで踊って楽しそうでした。

珠城さんにリフトされるっていうことだけは知ってたけどなんか予想してたリフトとは違った…

なんか両足上がってませんでした?

ありちゃんはミロンガが一番見ごたえあった〜

おもむろに珠城さんとちなつさんが組んで踊り始めて笑った〜画になる〜

中詰のあとターバン?ヘアバンド?をつけた衣装があるんですが、先に出てきたれいこさんが取れた?んだかで手に持ってはけていきました

そのあと現れたありちゃん、ターバンの上に前髪が乗ってて、ここははけるって言っても舞台の端に寄るだけで、ターバンつけ直して戻ったれいこさんが前髪乗ったありちゃん見てにこにこしてました

ところで本当に不思議なんだけど、早替えってどうなってるの?何人スタッフいるの?衣装に仕掛けがあるの?

 

さて、そんなれいこさんはI'll be backのセンター

どやどやしてます

この構成、エストレージャスで真琴さんがやっていたBackとほぼ同じ…!

なんかぴえむ(2PM)とかぴに(INFINITE)とか選曲も微妙に古いのが😂

でもこれ宝塚のファン層を考えた絶妙な選曲なのかもね…

 

続きは2回目の観劇以降にします

まだまだ見たりない