世はオリンピック一色ですね
開会式には海老蔵さんがご出演。
歌舞伎座で撮影した経緯を考えると興行のためではなく、その撮影のために歌舞伎座を抑えたような気がしちゃってなんだか切ない。
とはいえMIKIKO案では伝統芸能のでの字も出なそうだし、どちらにしろ切ない気持ちになるのは変わりがなかったようです。
さてそんな中、六本木の北斎づくしに行ってきました
感想としては「すごーく六本木っぽい展示」。
写真におさめたくなるような見栄えのする展示、
映像との融合、
大規模だけどサブカルっぽい、
夏休みの子ども〜若者向けに北斎の業績を楽しくわかりやすく学べる内容になっていました
日時指定予約とはいえ、会場に入ると満員御礼です、すごい。
浮世絵の展覧会の場合、全般に言えることですが作品の大きさが同じで単調な展開になりやすい。
しかも今回は北斎漫画もセットなので下手すると単調すぎて歩きながら寝ちゃう。。
今回の展示はそこをうまく「映え」で気分転換させてくれます
天井からは北斎漫画の各館の見どころが下がっており、壁も床も北斎漫画でデコレーションされている。
しかも単純な壁紙ではなく、反発性の生地でなんかふかふかしてるんですよね
北斎漫画、富嶽三十六景と続いた後で映像ブースを入れたのは単調さを軽減するためのような気がしました
映像ブースでは壁面パネルと縦置きパネルを組み合わせて北斎漫画と富嶽三十六景のキャラクターが動き回ります
こういう、作品を切り取ってアニメーションみたいに動かす手法流行ってますよね
特に北斎漫画はパラパラ漫画みたいに同じ動きを重複して刷られているものがあるので、そのままアニメーションのように感じました
去年六本木で行われていた、しりあがり寿氏と北斎コラボのインスタレーションはけっこうすごかったので、ちょっとこぶりな感じがしてしまったけど。
また、江戸のことを調べるにつけ、当時の人は富士が本当に心の拠り所になっていたんだということを知る。富士塚しかり、富士講しかり。
その庶民の心を量って富嶽三十六景およびその後の富士作品は制作されたのか、それとも北斎はじめ当時のマスメディアが煽ったためだったのか…
盃に反射する富士や窓からのぞく富士やら変化球も多く富士を探すのもまた一興でした
日時指定予約で1800円