猿之助さんがオーディオガイド(だろうな、展覧会のCM出てたし)ということで天台宗展を見てきました
延暦寺がフューチャーされるのかなと思いきや、各地のいろんなお寺にまつわる収蔵品が紹介されていました
一応メインっぽかったのは延暦寺根本中堂の再現ですね
根本中堂は2026年に改修が完了予定、私が行ったコロナ直前の昨年1月は足場が組まれていました
それでも、あの雰囲気は他のどの寺院でも味わうことはできない一種独特なものです
文明社会で現代を生きているけど、そんな私でも説明できない何かが暗闇の中に「いる」感じがします
根本中堂の向かいの階段上にある楼門
くぐると琵琶湖が見えてきます(2020年1月撮影)
今回は単に仏像の展示ではなく宗派をたどる内容なので、値段の割にはちょっと流れが平坦だと感じました
オーディオガイドは600円で借りられるんですが、なんと!天台声明が収録されており、聞きながら展示を見て回れます
聖なる言葉っていかなる宗教でも心が平定する響きで癒やされますね
平日午前でしたが、まあまあ混雑していました
(コロナ禍比較なので、平常時の特別展と比べると少ないと思います)
さて、展示を見ていて気づいたこと
今回の展示では時代ごとに天台宗を広めた僧たちも紹介されています
中でも…家康の側近として、日光に東照宮をおいた慈眼大師、またの名を天海大僧正。
ハイ、宝塚星組が公演中の「柳生忍法帖」に出てくる天海大僧正の事なんですね
108歳ってフィクションだと思っていたら史実でした。
陰陽道に従い、将門の邪気を払うために各方角に神社や塚を設置したと。
将門…鬼門…陰陽道…かつて見聞きしたいろんな小説や漫画やお芝居の設定が頭の中を通り過ぎていきました
トーハクのすぐ隣にある寛永寺は慈眼大師と角大師の護符のモデルの慈恵大師をお祀りしています
帰りに少し寄り道。
小さなお寺ですが草木が植わっていてお庭みたいな居心地の良さでした
ちょっと鎌倉の東慶寺(こちらも「柳生忍法帖」に出てくる)に似た雰囲気かな。