桜嵐記以降、着々と月担として育っている我。
友の会とぴあで2回観劇チャンスを得たものの(Dream Chaserあと2回しか見れなくて後悔しないか…?)という自らの問に応えるがごとく観劇回数を増やして臨みました。
その後ピーチの減便で振替を余儀なくされ、それで色々とヘマをし当初の予算を大幅に越えた博多遠征となりましたが…楽しかったので良かったことにしましょう(でもピーチの減便は気が済むまで言い続けるから)
というわけで、博多座にて新トッププレお披露目公演「川霧の橋/Dream Chaser新たな夢へ」を見てきました
あらすじ
杉田屋の棟梁に選ばれた幸次郎(月城かなと)と選ばれなかった半次(鳳月杏)、清吉(暁千星)。清吉は腹いせに幸次郎が思いを寄せるお光(海乃美月)に告白。その約束を守るために幸次郎はお光に振られてしまうが最中に江戸の火事で大川(隅田川)に火の手が迫る。逃げ遅れた幸次郎とお光は離れ離れに。
一方半次は夜鷹に身を落としたお組お嬢さん(天紫珠李)の行方を追い、清吉はお光を嫁にもらうも闇の世界に迷い込んでいく。
幸次郎は結婚し幸せに暮らしていたが幸せな日々は長くは続かなかった。
彼らの行く末とは…
前回のダルレークでも思ったんですが、再演ものの芝居は、何でもかんでも説明しない。
半次と清吉の決着がどうなるかをあえて描かない。およしちゃんは亡くなっている。だけどそれを芝居で想像させるんですよね。これがすごくいいと思いました。
災害パニックモノでもあるので見ていて辛いんですが、江戸の町に地震や大火は本当に多かったんだろうと。
あと同じ頃(?)三人吉三のおとせちゃんもお嬢に大川に落とされてるんですが翌日助かってるんですよね、大川意外に水深浅かったり…?
いやいやそんなわけないだろう、今の隅田川を見てるととても入る気にはなれないです
れいこさんは仕事はできるが恋には不器用な幸次郎。ニンですよね。
礼さんの徳三郎(ANOTHER WORLD)も江戸っ子でものすごい滑舌の良さでしたが、れいこさんもちゃきちゃきしていて良かったです
ビジュアルがかっこよすぎる
具合の悪いおよしちゃんを介抱する大人の幸さんはいい夫でした
あと、おみっちゃんに対する視線が真っ直ぐすぎて………めちゃくちゃ想像させてきます(察して)
れいこさん、ほんとそういうところなのよ
楠木正儀もシャルルもれいこさんが演じるからオタクを狂わせるんでしょうね〜〜〜
かんざしふいっと渡すところ、ワンスの望海さんのヌードルスの子供時代を思い出しました
対する清吉役のありちゃん、歌舞伎で言うところの色悪(どうしようもない悪い奴。だけどそこに色気がある)ですね。
ありちゃんの出色の場面は上方で女とやり取りしてるところ。
勝手でわがままな男。だけど女が放っておかないいい男だっていうのが歩き方からにじみ出ていて良かったです
ちなつさんの半次は前作の楠木正時と少し重なるところを感じました。控えめで、周りを支えるけど意志の強い男。1度上手側で見ていた回があって、半次の最後のハケでおみ足はもちろん、着物の内側の白いのまで見えてて、目が飛び出ました。何だろう、ふんどし?
辰吉の小頭(英かおと)、もう大好きですよね。れいこさんの次に台詞が聞き取りやすいと思いました。うーちゃんの持ち前のつっこみ気味の姿勢が芝居に表れていたからでしょうか。何にせよ大好きです。
夜鷹のお甲さん(麗泉里)が江戸の皮膚の薄い女の感じが出てて良かった。逆におよしちゃん(結愛かれん)の幸せでふくふくとした感じも良かったです
うみちゃんは前半の子供っぽさと火事以降の大人にならざるを得なかった変化に胸が痛くなりました
さくらちゃんの華やかさの影で大人の女性の役回りが多かったうみちゃんですが、少女の声が自然で、私の知らない一面でした
「こんちわー!」可愛かった
芝居やセットはすごく良かったので音楽が唐突にラテンっぽくなったり明るくなるのにびっくりしました
和楽器のアレンジがあっても良かった
特に大劇場が新作の柳生忍法帖なので、なおさら比べてしまったかも
でも、ラストの川霧の橋はめっちゃくちゃ良くて。れいこさんの声が今でも脳裏に蘇る…
ショーDream Chaserは結構全場面で繰り上がりやメンバーチェンジがあり、楽しめました!
オープニング、大劇場でのちなつさんパートがありちゃんに変更になり、あの高音部分を歌ってくれます
そのあとれいこさんのソロが入りますが、安定感がすごい
スパニッシュはメインの娘役がさくらちゃんからあましに変わり、ちなつさんとありちゃんというスタイル抜群の二人がスパニッシュの衣装で戦います
ありちゃんて割と娘役にガシッといきますよね〜そういう不器用っぽいとこ好きだわー
で、次のミロンガはありちゃんの冒頭ソロのみ。
ちなつさんとうーちゃんはそのまま、れいこさんとれんつとるみこさんが補強されました
元々はありちゃんのミロンガを見たくて買い足した博多座だったはずだけど、れいこさんがセンターに来たので視線持ってかれる〜
スーツの色もずるいし、大人の雰囲気で見せる場面が合わないわけないだろ!!(だけど本人はナウオンでソフト帽に息吹きかけて爆笑してましたからね、変なお人だわほんと)
珠城さんと組んでいたときからうみちゃんの足さばきがめちゃくちゃかっこよくて、ミロンガの雰囲気がれこうみにとって一番しっくりくる空気感だなと思いました
大人の駆け引き的な。
ソフト帽で顔を隠しておふたりで何してたんです?一度見たときめちゃくちゃ顔近いときあったけど??
あとうーちゃんのバッグハグがガチ男性でかっこよかった〜
にこにこしたずるい男なんよ〜
そしてうーちゃんも娘役にガシッといってた好き。
まあとにかく、早くれこちなで治安悪めなスーツの芝居かショーを作ろう。ワンスみたいなのやろう。
ちなみにちなつさんは娘役への扱いがそっとしていてそれはそれで良。どっちも色は似てるのに性格が全然違うの推せすぎるしもはやリアル楠木兄弟。
ここまでスパニッシュ、ミロンガソロと続いたありちゃん、次のI'll be backでセンター新加入します。忙しい。
オーラも衣装もキラキラしすぎていて圧倒。
月組の風間班が見に来ていた回はほんとにばっちばちウインク飛ばしていた
歌うありちゃんと踊るありちゃんとファンサするありちゃんを1度に受け止めるのは無理でしたね。記憶がないです。
大劇場ではれいこさん風間氏ぱるくんのアイドルからは程遠いメンバーだったの、めちゃ面白いなってあらためて思いますね
中詰の和楽器リミックスもかっこよくてめちゃくちゃ好き!入れ替わりながら人数が増えていって歌が始まるので、手拍子のしがいがあります
冒頭3人のソロが珠城さんちなつさんありちゃん→れいこさんちなつさんうみちゃんに変わっていました
この後のヒムオブライフのラストが人数半分なのにすごく迫力があって胸に迫るものがありました
みんな声デカだし博多座の反響も素晴らしい〜
うみちゃんが新しくコーラス入れてて映えてた!
大劇場では風間氏の担当だったフィナーレソロ、今回はるねぴ(夢奈瑠音)が担当。歌うまなの知らなかったよ!完璧でした。
娘役に引き継ぎ、ロケットから燕尾を経てデュエットダンスに続きます
ちなつさんとうみちゃんのカップルは正統派で直球なのに対し、れいこさんとうみちゃんは変化球っぽいのがいいです
出島のデュエダンも今回のリフトもちなつさんの娘役の扱いは本当に丁寧だなと感じました
れいこさんは男役像にちょっと幅を持たせて、うみちゃんの変化球の可愛らしさ(拗ねるとか)を引き出していると思います。私が見た回は頬をふくらませて確実に「もー!イジワル!!」って言ってましたね…
何か、三角関係の芝居とか見たいな。
実際れこうみちなつそういうとこありますもんね…?
美弥るりさんとの三角関係(アンナ・カレーニナ)も良かったし、はいからさんの青江役のちなつさんも大好きなので。
デュエダンの後れいこさんが男役を送り出し一人舞台に残ります
ここで大階段を振り返るんですが、おそらく珠城さんのための余白なんだと思うと泣ける
オープニングとフィナーレの白とゴールドのお衣装の色合いが良くて好きでした
テーマの旋律も好きだったし、ひとつひとつの場に夢中になった
いつまでも言おう、私が宝塚のファンになって一番最初に好きになったショーはDream Chaserです!