年が明け2022年になると、月城かなとさん、海乃美月さんの月組の新トップお披露目公演が始まります、おめでとうございます!
なのでこれを機に贔屓組、月組の面白いところをまとめておきたいと思います
月組、本当見ていて飽きないんですよね〜
前トップ・珠城りょうさんの愛されっぷり
月組の生徒さんは8月に退団された珠城さんのことが大好き。
男役娘役問わず、隙あらば珠城さんと仲良いアピールをしてくる
他組は割と上下関係を感じるが、月組の珠城さん周辺にはそれがない
心の相手役こと輝月ゆうまさんに隠し撮りされたり、娘役が珠城さんのことをてぃーてぃーと呼ぶのを見るにつけ取り繕いのない仲の良さを感じる
そして珠城さんがいない今、トークの場でどれだけ組子の魅力を披露し、うまく場を回していてくれたかということに気づくのだ…
現在の月組の皆さん
鳳月杏(ちなつ)さん
ちなつさんは月組→花組→月組という組替えをされていて、御本人も月のように静かな光を放っている
だけど夜空に月が不可欠なように、ショーでも芝居でも、ちなつさんがいるだけで安定感が生まれる
本人は自分のことをぼーっとしてるって分析していて(正確に言うと前は今よりぼーっとしてた、と言ってた)、なんだかそれも理解できる気がする
旅行でウィーンに行き好きな場所は空港。風共はお芝居も映画も好きだって。
わたし、ちなつさんとすっごく仲良くなれる気がするんだよね
ちなつさんのお役といえば主演した「出島小宇宙戦争」のカゲヤス
谷先生の演出作品は2.5次元的で衣装や設定に役が埋もれがちになるけど、けだるげな性格が出ていて、何より海ちゃんとのフィナーレが良すぎた
アイスダンスのような高度なリフトで、アスリートコンビとして月組の違う一面を見た思いだった
そう、海ちゃんはちなつさんとのカップルバランスもとても良い
ちなつさんの同期、千海華蘭さん
男役としては小柄ながら、出る芝居出る芝居で視線を奪うお方
ピガールのロートレックしかり桜嵐記のジンベエしかり、あそび(役の隙間)がある役になればなるほど存在感を放つ
ただでさえ月組はれいこさんが芝居うまトップなのに組長の光月るうさんがこれまた芝居うまバイプレイヤーで、さらに華蘭さんまでいるんだからどうなっちゃってるの、と思う。
華蘭さんはお顔がめちゃくちゃキュートなので、ショーでいい役の下級生がいるなーと思ったら華蘭さんだったということが多々ある、クルンテープの緑の精やBADDYのシェフ等。
あと燕尾で並んだときにパッと目が行く。小柄なのってある意味武器だとも思う
暁千星(ありちゃん)
ありちゃんは珠城さんの前では借りてきた猫。
(珠)ほんとありはすごいよね!
(暁)えへへ、いやいや〜、
みたいなトークがよく見られます。
でもきっと珠城さん、先輩としてありちゃんにたくさん指導してらしたんだろうなあと。現雪組のあーさ(朝美絢さん)との役替りで「競い合わなきゃ意味がない」って怒られたこととかを知ると、社会人とは違う関係性が見えてきます。
ありちゃんが心から珠城さんを尊敬していて、桜嵐記ラストの台詞「戻れよ」が言えないかも…と本気で心配していたのがとても可愛かったです
ありちゃんのお芝居で一番好きなのは「Arkadia」
ベッドで「おはよ、」って暗い声で言うミネットは本当に好きな役作りだった
私はありちゃんの歌声が好きで、特に高音の伸びがめちゃくちゃクセになる
クルンテープのオープニングは銀橋の美園さくらちゃんと入れ替わるように登場していてとっても良き
これでダンスは5組でも屈指の腕、手足が本当に長くて、こんな人います???って自分の頬をつねりたくなる。
そしてありちゃんはスロースターター
カメラが回っていても序盤は全然ぼーっとしてるし、月組の皆さんは慣れているのかそんなありちゃんをよちよちとあやしてくれている!
英かおと(うーちゃん)
ありちゃんの1期下になるのが私の大好きなうーちゃんこと英かおとくん。月組の清涼剤。
化粧ばえする表情、目尻がきゅるんとしていていつもにこにこで超カワイイ
タンゴを組んで踊ってるときは悪い男なのに、ロケットで出てくるとスタイルの良い娘役にしか見えないのはどういうこと。
燕尾ではセンター後方にいることが多く、ダンスでも期待されているのがわかる
その1期下になるのが風間氏。
見た感じ、自立していて上下関係我関せずっぽそうなのに、自分でも「また珠城さんの話だ〜」って言うくらい珠城さんのエピソードを出してくるし、珠城さん退団の千秋楽幕降りで号泣して隣のありちゃんに笑われる
風間氏はなんかちょっとナメた感じでいつも余裕があるのがあんまり他のタカラジェンヌで見たことがなくて面白い。だから先輩たちも何故かナメた感じで風間氏に接していて、いい意味で現代っ子っぽく先輩と関係を築いている。
役ではない所で話しているのを見ると彼女は不思議な空気感を持っていて、会話でも紙面でも擬音が多く、特に「へっへっ」っていう笑い方をよく見る
「ピガール狂騒曲」のボリス、「I AM FROM AUSTRIA」のフェリックスはキーパーソンで、難しい代役も何度が経験しており、難役にこの先も挑戦していくんだろうなと思う
最も個性豊かな人、月城かなと
れいこ(月城)さんは組替えで月組にやってきたため、生え抜きの多い月組生の中では客観的に組内を見ていると思う
しかしながら…!
トークを見ていて、一番おもろいのはれいこさんであることは間違いない
その特徴として
・トークの途中で放り込まれる天然の可愛さ
・褒められ下手ゆえの変な空気
・俯瞰しすぎることで生まれる謎の視点
などが挙げられる
トークの途中で放り込まれる天然の可愛さ
「BADDY」のトークで…
女装をする場で美弥るりさんは絶賛、れいこさんはスルーされ、隣に座る愛希さんが「れいこはいいんだもんね」とフォロー、れいこさんはすかさず「いいんだモン」と拗ねる
その言い方があまりにも子供っぽすぎて(何事??となる我)
「I AM FROM AUSTRIA」のトークで…
初対面のちなつさんに人見知りぶりを暴露される
鳳「なんか気を遣ってくれて、コーヒーお好きなんですか?って話しかけてきてくれたけど…」
月「(頭抱え)わたしほんと人見知りで…」
画面越しでわかるくらい真っ赤になってて(そんなことある?となる我)
褒められ下手ゆえの変な空気
れいこさんあるある、褒められると挙動がおかしくなる
Dream Chaserのトークで…
珠「れいこのラップ、袖で聞いてても何言ってるかわかるね」
月「だって…おうちでいっぱい練習した…(消えそうな声)」
イヤ、(トップからしたら)こんな2番手いたら可愛いに決まってるやろーーー
川霧の橋のトークで…
鳳「(トップ)ふたりのストイックな姿勢を見て、組子はそれに付いていけばいいんだなと思って(要約)」
月「@#$%^&*デーース(たぶん良かったですって言いたい)」
そこ使うのディレクターさん!?様子おかしいよ!?!?
ちなみに海ちゃんはとってもできた娘役さんで、れいこさんのことを常に褒めてくださるので、この現象はしばらく続くと思われます笑
俯瞰しすぎることで生まれる謎の視点
これも軌道修正できる人が現れない限り今後も続きます、何ならちなつさんもちょっと面白いと思ってる疑惑。
昨年の年末特番でれいこさん、ちなつさん、ありちゃんが「WELCOME TO TAKARAZUKA」と「ピガール狂騒曲」をコメンタリーする企画がありました
そのトークがなんだか他組とちょっとズレていて…
背景の鳥居に対して
月「すごい数の鳥居でしたよね」とか、
持っている小道具に対して
鳳「あの鏡見えてるの?」
月「曇ってます笑」とか、芝居は芝居で
月「ありちゃんギリギリまで袖で走って移動してるのにここでドヤれるのすごい」
「シャルルの衣装がハロウィンおじさん」
以前から、れいこさんが隣に座るありちゃんの太腿叩いたり刈った髪をおもむろに触ったり、ありちゃんのことを比較的うざめに可愛がっているんだろうなというのはわかっていました
で、ありちゃんはその愛がありがたくもうっとおしい(笑)
他にも珠城さんの女役について
鳳「目がいつもよりバッてしてるね」
月「リップもピンク」
暁「顔も普段より明るい色ですね」等…
他の組はコロナ以降に公演のできる喜びとか、娘役かわいい男役かっこいいといった感じなのに、月組だけすごくマイペースであり客観的でもあり聞いてて面白かったです
組の娘役に対する反応も、
特に花組は娘役が可愛いレオタードとかアクセサリーしてるとかわいいねって直接褒めるのに対し、「心のなかでは思ってる(風間氏)」という…
こんなのもありました、スカイステージのコーナーで夢奈瑠音ぴが
「エリザベート」黒天使役の際、愛希さんをかわいい…!と思いながら運んでいたけど伝えはしてないと
また、れいこさんは「アンナ・カレーニナ」で浮気したアンナ(海ちゃん)が浮気がばれないよう震えながらカレーニン(れいこさん)と腕を組んでいて「かーわいいっ」と思っていたと
月組男役が不器用すぎて草。
れいこさんは髭の支配人からやんちゃな三男坊まで役に振り幅がありますが、共通するのはどんな役でも自分のはまり役にしてしまい(例外があるとしたらアイドル)、オタクの掘り下げ欲を煽ってくる
「桜嵐記」の楠木正儀はコメディもシリアスも毎回どういう切り口で来るのか見ていて飽きなかったし、twitterの報告を読むのも楽しかった
最も私の心にきた役は「THE LAST PARTY」のフィッツジェラルド。
相手役の海ちゃんがリミッター解除して「私のせいだって言いたいの!?」とヒステリックに叫んだところを「違う!」と一刀両断したのに痺れた
言葉が鋭すぎて静まり返った舞台が印象的だった
さあ月組の新トップコンビお披露目まであとわずか。演目は「今夜、ロマンス劇場で」と「FULLSWING!」です
上演が決まり映画を見ましたが、絶妙に苦手なライン……です。
が、オリジナル要素がありそうだし演出は「食聖」の小柳先生。オリジナルが面白いなんていう保証はどこにもない…けどきっと、どんな作品でもれいこさんと海ちゃん、そして月組の皆さんならうまくまとめてくれるはず。
なにしろ「やってみなきゃわからない!」からね。