きっかけはこれ
歌舞伎オタクになって2年、今ならそのベースを活かしてより文楽を楽しめるだろうということで行ってまいりました!結果!楽しめました!!
今回は
道行初音旅
川連法眼館
時間にして2時間くらいなので鼓の経緯から狐の登場〜その正体と幕引きまでがきちんと収まっています。本当は間にエピソードがあるんですよね
ところで素人の疑問、文楽でも四の切というワードは使うのだろうか
歌舞伎の場合、幕引きで宙乗りと花吹雪があります
宙乗りは高齢の歌舞伎役者さんはやらないイメージなんですが、文楽は人間国宝の桐竹勘十郎さんが宙乗りしてました。下は一面の桜。登場人物のことを思うとオールオッケーハッピーエンドでないからこそ、桜満開の春の風景は美しくもあり儚くもあり。道行初音旅で、戦いの血なまぐさい様子を満開の桜の中で語るアンバランスさに気がついたので、桜がただ美しいだけではない、という物語の複雑さに胸が一杯になって泣きました
歌舞伎のケレン味とは違った職人芸であっと驚かされます
右遣いは黒の紋付を着用しているのが基本だと思いますが、川連法眼館では白地に狐火のような柄の着流しと桜色の紋付の3着衣装がありました
そして早替わりで他の二方が待ち構えているのはともかく、人形だけでなく人形遣いの衣装も引っ込んですぐ出てくるのに変わってるんですよ。ぶっ返りレベルの速さで、どうなってるのか不思議です
歌舞伎では途中、障子の窓から本物の佐藤忠信が一瞬顔をのぞかせる場面がありますが、同じようなところで確か狐が障子をばりっと破って出てきててかわいかったです