すきなもの雑記

話したいことを話したいだけ

これはトンチキではない…宝塚宙組「HiGH&LOW Capricciosa!!」

結論から言うとヅカローははまらなかったです。

ポイントが3つあって、1つめはカナのような「キミ」呼ばわりする余命のある女のコがヒロインの舞台半年以内に見てしまっていること。

2つめはHIPHOPとクラブの解釈。DJが置けない時点でこの2点を再現するのは難しい。側転できる生徒さんは見かけるけど、DJできる生徒さんはいないのかしら(おらんでしょ)。今のクラブはチルい服来て自由に揺れてると思うので、ふわふわのスカートと振り付けには違和感がありました。もえこちゃんの達磨一家のテーマも、頑張ってたけどエフェクト入れるか声作らないとキツイですね。和傘と花魁が出てくるのはさすがでした

3つめはストーリーより人物の紹介に焦点が当たっていて盛り上がりどころがよくわからない点。何となくキャッツを見たあとと重なりました。「一方その頃」っていうナレーションがお決まりなのは理解しますが、芝居では舞台機構や演出でそれを見せないと。作品としてハイローに出てくる登場人物を舞台で再現しただけであって、+αが弱かった気がします

演者さんの再現度とコーラスが上手なのはせめてもの救いでしたけど、前作ネバセイの迫力に泣いた身としては組の長所であるコーラスが活きる演目が見たかったなと思いました

ショーの「Capricciosa!!」はなんと形容していいか、すごくオーソドックスなショーだと思います

中詰の衣装が「おぉ、そう来るか…」という感じでしたが、ずんちゃんのドレスやトップコンビ+キキさんのオペラ座(?)の場面はきれいでした。フィナーレのずんちゃんのスーツがかっこよかったです

イタリアの伊達男ならシチリアのマフィアが見たかったな。真風さんが通し役でも面白かった気がします。