すきなもの雑記

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13代團十郎襲名11月吉例大歌舞伎

行ってきました襲名披露11月。

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襲名披露用の幕

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ちなみにこちらの方は過去に原画を見てます

 

夜の部

矢の根

曽我五郎が夢の中で十郎に会って、馬に乗って大根振りかざすよ!というお話でした…本当に…

お弟子さんによる、背中のしめ縄生結び(?)があります。これ、失敗したら舞台がめちゃくちゃになるので超重要です。

五郎が幸四郎さん、十郎が巳っくんでした

年齢は逆だけど、キャラはなかなかマッチしていると思います

 

口上

私の観劇日は白鸚さんが休演、菊五郎さんが中心になって口上を述べていましたが、ちょいと寂しい舞台上。13代目の同世代は列座できなかったのだろうか。澤瀉屋とか今月出演もしていて歌舞伎座の一翼を担う一門だから一言あっても良さそうだけど…(追記、12月はあるみたいですね)

私なら一回り以上離れた評判の良くない部下の昇進祝いスピーチなんてできない。受けたおやじさますごいなって思いました

 

助六所縁江戸桜

2時間休憩無しで突っ走ります

あらすじ…

吉原一の花魁揚巻(菊之助)の花魁道

妹分の白玉に伴われて意休(松緑)が現れ言い寄ってくるが、揚巻は恋人助六(團十郎)を貶す意休に腹を立て言い返す

登場した助六はあまりのモテっぷりに意休や絡んできたくわんぺらと朝顔仙平をおちょくる。

そんな助六の元にやってきた白酒売は実は兄の曽我十郎。助六の正体は紛失した友切丸を詮議する曽我五郎だった。絡んできたくわんぺらと朝顔仙平にまたくぐりをさせ、通りかかった通人にもまたくぐりをさせ腰の物を確認していく。

揚巻と再会した助六は、その着物に隠れて意休を待ち構える。祐経の仇も討てないと打擲されつつ耐えた助六だが、意休が取り出した刀は正に友切丸。助六は後日の再会を誓うのだったー…

 

花道で揚巻と白玉がそれぞれ長いこと立ち止まるんですが、私の見た3階最下手からは首のラインと傘のラインがぴったり沿っていて横顔にかかる一筋の髪の間から眉が覗いて絵のように綺麗でした。傘を持つ方は重たいし長いし大変だろう、でもその傘があることで花魁は何倍も美しく彩られています

梅枝さんの帯がピンクに蝶と星(のように見える紅葉)でファンシー雑貨みたいで可愛かったです

対して揚巻は帯にバレンのようなモールだったり七夕モチーフだったり華やかでした。ただ個人的にはもうちょっとあだっぽい役の方が見ていて楽しい。

面白かったのは助六と白酒売のおかしなやり取りと何だかんだ股くぐりしちゃう通人のアドリブですね。梅玉さんの白酒売めちゃくちゃ可愛らしかったし、がんじろはんの通人が梅玉さんの股くぐりするのとか笑いました

 

読み返し用メモ

助六は演じる役者の屋号により外題が変わる。なぜ変わるかというと、外題が唄と連動しており家によって唄われる義太夫節が違うからである

成田屋の場合は河東節が使用されるため外題が助六所縁江戸桜となる

河東節は他の歌舞伎演目では使われないため、助六がかかる際に関連団体に声がかかるのだという