すきなもの雑記

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予想外の好演「井筒装束シリーズ 詩楽劇 八雲立つ」

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2022年の最後に東京国際フォーラムホールBで行われた公演に行ってきました

冠についているJ-CULTURE FESTは年に1度行われているイベント?のようで、過去の演目を調べたところ歌舞伎役者だけでなく俳優さんや元タカラジェンヌ、音楽家の方などが出演しているようです

今回の主な出演者は尾上右近くんと水夏希さん、バイオリニストの川井郁子さんと石見神楽のみなさん。演出は尾上菊之丞さんです

 

ホールBは上階の展示室で、客席はパイプ椅子でもちろん2階席や段差はありません。上演の環境は学園祭の出し物のような感じでした

今回のメインストーリーはスサノオノミコトクシナダヒメの物語で、歌舞伎の「日本振袖始」に近い場があります

出演者の得意ジャンルをつなぎ合わせ、右近くんは舞台上で顔をする(歌舞伎の化粧)という演出、見得や石見神楽の八岐の大蛇との立ち回りをしていましたし、水さんは川井郁子さんの演奏でアルゼンチンタンゴを踊っていました

演奏はキーボードとウッドベースバンドネオン和楽器の和太鼓や笛、附打ちさんもおりとても豪華。それぞれの分野のプロフェッショナルが持ち味を発揮する2時間でした。政治系イベント色が見て取れたのでなんだか複雑な気持ちを抱きつつも、これがもう少し商業ベースに寄ればシスティーナ歌舞伎なので、システィーナ歌舞伎の偉大さを終演後のエスカレーターを降りながら感じていました