新春浅草歌舞伎が3年ぶりに開催されました。
今回、出演者は1部と2部でぱきっとわかれています。
私が見たのは2部
吃又・連獅子
の2本です
浅草公会堂は改装が終わり、端に手すりが付きました。その関係で2階席各ブロックの端は当日券扱い。試しに座ってみたんですが、手すりの背が高く、前の人の頭が被ってくると舞台の半分くらいは見えないのではないかと思いました。ちなみに3階席は花道もほぼ見えません
吃又(傾城反魂香)
通称が定着しすぎて、見ながら(外題なんだっけ?)って真剣に考えてました。
又平…歌昇
おとく…種之助
修理之助…莟玉
雅楽之助…松也
歌昇さんは喜怒哀楽をはっきりと出して演じており、苦しみや悲しみにストプレのようなリアルさがあり、見ていて胸に迫るものがありました。
種ちゃんのおとくはよく喋り気の利く奥様。鼓はちゃんと叩いていた。3階席で見ていて、反対側のサブルームのガラスの反射で花道で何をしているかがなんとなく見えました。手を繋いで仲良さそうに帰っていってましたね。
歌昇さんの又平が着替えて、衣装をどう?どう?と得意げにおとくに見せていて、以前見た菊之助さんの引窓の南与兵衛を思い出しました。与兵衛も名前を与えられて髷をちょいちょいと整えて喜んでいて、喜び方が可愛らしかったです。ともに吉右衛門さんから習っているんですよね。これが面影か〜と思いました。
連獅子
親獅子…松也
子獅子…莟玉
宗論…歌昇、種之助
雅楽之助でも思ったけど、松也さんがものすごく大きい。配信でまるると並んだ連獅子の写真を出してましたが本当に親子みたいなサイズ感。
連獅子って他の舞踊に比べると割と気合でカバーしている気がして(そんなわけはない)、松也さんは最後の最後に毛振りで気合を見せていたので客席が湧いていました。
私にとっては初めて見た浅草なんですが、今回の出演者はみんなすでに芸達者。歌舞伎座での主演者もいます。次は25歳位の役者さんを筆頭に固めてみたらどうだろう。千之助さん鷹之資さん虎之介さん玉太郎さん團子チャン染五郎さんあたりで浅草ができたらフレッシュで面白そうだと思いました