すきなもの雑記

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もう五百羅漢図で通り過ぎたりしない…東福寺展@トーハク

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東福寺展に行ってきました

土曜の開館時間に行くと行列で入れませんでした

そのため上野東照宮に立ち寄ります

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家康(東照大権現)を祭神とする神社を東照宮と言うようです。豪華な金色の社殿で、左甚五郎作の龍が彫られた門があります。左甚五郎というと歌舞伎「京人形」の主人公です。昔はピカソやモネみたいに日本人の誰もが知るアーティストだったんでしょう

 

1時間ほど経ってからトーハクに再訪すると行列はなくなっていたのでチケットを買って入場。本館の国宝室は普賢菩薩像。

獅子に乗るのは文殊菩薩、象に乗るのは普賢菩薩

では東福寺展の行われている平成館へ。とてもメリハリのある展覧会でした。序盤は書を中心とし、仏教に身を投じた僧たちの生き様を感じます。そして中盤では明兆の巨大な白衣観音図に圧倒。その後五百羅漢図の復元ゾーンへ。最後はお待ちかねの仏像が並びます。

今回の展覧会プロデュースは若い方がされたのではないかと推測するほどポップなレイアウトが特徴でした。カラフルな展示で序盤は合わないなーと思っていたのですが五百羅漢図コーナーを見て考えが変わりました。一見とっつきにくいおじいさんたちの並ぶ図がコミカルにわかりやすく紹介され、復元後のものはどれも彩色がカラフル。散髪待ってる五百羅漢とか、突然円爾が仲間入りして驚く五百羅漢とか、今後どこかで五百羅漢図の展示を見たら妄想が始まってしまうくらい印象に残りました。

そんな中でも厳かな雰囲気を放っていたのが最後の仏像の展示。仏手はそれだけでも私くらい大きいのに、本当は掌を上にした「与願印」だったとか…!ひえー、では全体像が残っていたらどんな大きさの大仏だったと言うの?他にも、四天王や金剛力士が一同に介しておりとても良かったです。