すきなもの雑記

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茶の湯の美学@三井記念美術館

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展示のテーマとは直接関係ないけど、この右下にあるのが三井記念美術館所蔵の志野茶碗「卯花墻」で、私はこの作品が大好きです。素朴で温かみがあるというか。ここにしれっと入れ込んでくるのもちょっと面白い。国宝なので美術館も見てみて〜、って感じなんでしょうか。トーハクの国宝展にも来ていましたね

日本の美術館のコレクションの礎は大体が明治〜昭和の実業家ですが、三井家はそれよりもずっと前から価値ある逸品を蒐集し、三井記念美術館が公開しています。それより以前にぐーっと遡っていくとコレクターの元祖、古田織部にたどり着きます。おそらく彼一人ではなく、戦国時代いつ死ぬかわからない武将たちが(全員かどうかは知らないけど)こぞって蒐集していたのでしょう。武勲や褒美として見ていたのか良さを理解していたのかは今となっては不明ですが。

というわけで、利休、織部小堀遠州3名の美学を紐解く展示です

それぞれが所属した作品を見るとたしかに好みには違いがあることがわかります。利休がひたすらにすっきりとした中に重苦しいほどの侘び寂びを好むとすれば、織部は素っ頓狂な、現代でも「なんと素っ頓狂な!」とわかるくらい「破格」の、ひょうげたものを好んでいたのだなとわかります。その織部に師事した遠州は、江戸時代への移行と共により価値観が洗練されていったのかなと、勝手に推測しながら見ていました

また美術館内に突然現れる茶室如庵は織田有楽斎(織部が仕えた信長の弟)が作ったものだとか。縁を感じました