2021年の私は荒ぶっていました。やっぱり、外出が減りストレスがたまっていたんだろうな
再演があると思っておらずこんなダイレクトなブログタイトルにしたら、今回検索で見に来た方が多かったようで閲覧数が段違いに多くなってました。一連の物語を追う旅も過去のこととなり、小説の残り香もだいぶ薄くなってきたため、アレ?こんなストーリーだっけ?という戸惑いもあり。ようやく配信が開始されたので見直して感想とします
配役が発表になった時点で、題名は違うものの「幻想神空海」をベースにするんだろうなと予想はしていたんですが、逸勢が松也さん→吉之丞さんに変更になったのでここだけは読めなかった。もしかしたら映画に寄せて白楽天とのバディになるかもな、などと考えていました。が、結果バディの関係はそのまま、狂言回しとしても大抜擢の吉之丞さんでした。相手役が松也さんだと二人が主演クラスなので空海の超人感が埋もれがちでしたが、吉之丞さんがきっちり受けの芝居だったので主演の幸四郎さんが際立って見え、バランスが良くなったと思います
「幻想神空海」では阿倍仲麻呂の回想の場面が義太夫で語られていましたが今回は仲麻呂役の染五郎さんの回想シーンとなっており、これは義太夫があったほうがよかったんじゃないか…と思いました。ナウシカも義太夫の部分が活きていたので長い本編にメリハリが生まれると思います(配役の関係?)
また、小説のときは宴に至るまでが壮大で長大なため性愛の部分はあまり野暮ったく感じなかったんですが、芝居の展開上盛り上がりの部分に兄妹の褥の話を具体的にされるので、そこは後味悪く感じました
摂州合邦辻
同じ月に「研の會」でかかっていましたね
このお芝居の肝は玉手御前の役作りにかかっています。俊徳丸に色目を使い、浅香姫を煙たがり、奴入平を邪険にする…菊之助さんの玉手御前を見て、国立の四天王御江戸鏑を思い出しました!