すきなもの雑記

話したいことを話したいだけ

まるで芝居のような「ゆきてかへらぬ」

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長谷川泰子を中心に、中原中也小林秀雄との三角関係を描いた物語。最近の俳優さんにはとんと疎いのですが、中原中也を演じた木戸大聖さんのビジュアルが本人の写真のようで素晴らしかったです。VFXもきちんとしていて、大正の京都とその後の東京が良かったです。話がそれるんですが当時の部屋には七輪と鉄瓶が置かれていて、湯気が現代のスチーマーのようでした。

ストーリーに関しては特に触れたい箇所はなく、ほぼ史実なのでしょう。言語化するにはあまりに複雑な心境の変化。それゆえに近代文学というジャンルが魅惑的に見えるのではないでしょうか。台詞回しなどはお芝居を見ているような気分に。

富永太郎を演じた田中俊介さんが秀逸の出来でした