すきなもの雑記

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新ジャポニズム展@トーハクとべらぼう覚書

土曜日の夜間開館目当てでトーハクへ

夜の美術館博物館は格別の雰囲気がありますよね。人を気にせず自分なりのテンポで回れる環境が良いのでとても有難いです。トーハクは海外の方がきちんと夜間開館の情報を調べて訪れていて日本人より圧倒的に割合が多く、気分は海外の博物館でした。飛騨高山に行った時も思いましたが、日本の文化や芸術に興味を持って触れようと思ってくれることは素晴らしいことだと思います。この日も観光客の方のマナーが良くて気持ちよく過ごせました

さて、総合文化展にプラス1,000円でNHK共同企画の新ジャポニズム展に入場できます

寺田倉庫で散々文句を言っていた私ですが、こちらは良い…!LEDモニターは発色がいいし、トーハクの展示室を利用しつつも四方のパネルはサイズが異なり違う映像が流れ、没入感もある。内容は現代のアニメまで取り上げるのでその是非はともかく、実物が館内に展示されているので「さっきのあれだね」みたいに知識が連動できてやはり良いなと思いました

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LEDモニターはモアレするので写真には綺麗に映りません。受像環境は体験を重視するか、写真などの思い出を重視するかによって感想が異なるのでしょう

 

プログラムのナビゲーターは「べらぼう」主演の横浜流星さん。古典芸能のオタクとしては大河ドラマの中の江戸の文化や芸能の再現を非常に興味深く見ています。むしろストーリーよりも絵師が集まってわいわい喋ってそこからヒット作のアイデアが生まれたり、女郎たちが浮世絵の再現みたいに貸本を見ていたり、そういう江戸風俗のこまやかな描かれ方が楽しいです

まさか雀踊りが出てくると思わなかったのでうれしい。しかし同じく大河ドラマを見ている友人から戦がないとストーリーが平坦と言われました。この再現度は大河ドラマや映画の予算がないと無理だものね。ありがたく巨額の予算でのお江戸の再現を享受していきたいと思います