TOHOシネマズの轟音上映という回を見てきました
平日夜にも関わらずけっこう入ってましたよ〜。もっと音がすごくて気になるかなと思っていましたが、重低音がお腹にくる感じで大丈夫でした。映画は平日夜に見るのが一番好きですし、トワイライト・ウォリアーズは夜に見るのが最適な気がします
ストーリーは単純ながら登場人物が時代を行き来して割と多く、私は教皇選挙より混乱しました。九龍城塞と呼ばれた実在のアジアンスラムを舞台に、登場人物たちがその覇権を争い弔い合戦を行います。設定やカメラアングルからびしびしと感じる製作側の「狂え…!」という圧。アダルトビデオテープで人探しをする仮面の男(四仔)や龍兄貴を慕う信一の猫チャン感、水辺の掘っ立て小屋での麻雀など、こちらが戸惑うくらいのものすごい書き込み量でした。そしてそれを戸惑いなく受け取り昇華させていくオタクたちもすごいなと思いました。伝統の香港アクションはそのままに、2時間でしっかり起承転結をまとめているのはさすがでした
さて九龍城塞は1994年頃取り壊されてしまうのですが、きっかけになるのは1997年の香港の中国返還です。インファナル・アフェア「無間序曲」でもこの時期の話が前日譚として描かれていましたが、作り手たちにもおそらく大きな影響を与えたでしょう。この先どうなっていくのかー…街を見つめる若者たちの描き方には共通したものを感じました
ちなみに香港はエリアによっては街やインフラが古く、今行ってもそれなりに郷愁を感じられると思います。マカオへは船で渡ることができ、香港よりも街はさらに古くマンションの雰囲気は香港以上で、タイムスリップしたような異世界に来たような気分になりました。2019年に旅行した際の印象です。