晴雅集のためにネトフリに1ヶ月だけログインしたので、とりあえず見ておきたい作品をざっと見。
シーシュポス (시지부소) the Myth
面白いです。現在4話。
【あらすじ】
天才理工学者でトップ企業の会長ハン テスル
彼が2021年に開発したテレポテーション装置が元で未来の韓国では戦争が勃発、時間移動が可能となり、未来の人々は成功率5%の可能性に賭けてテレポテーションしてきていた
それを取り締まるのが「取締局」。
テスルは死んだと思っていた兄が未来人だったのではないかと疑い、取締局の絶え間ない追手をかわして、未来から来た謎の女と兄の行方を探す
韓国ドラマなので、よくあるメインのストーリーを少しずつ進めながらゲスト登場人物のいい話を挟んでいく展開なのではないでしょうか…?(まだ序盤なのでなんとも)
分子の移動がうまくできないと髪の毛がなかったり血管が透けて見えたりするんですね、そこが気持ち悪いし移動の必死さが伝わってくる
CGはすごくきれいだと思います
未来の破壊されて緑いっぱいの明洞はディストピア感がある
謎の女、パク シネは格闘シーンが多いんだけどすごく編集とエフェクトが頑張ってる感じがする、そんなにまずそうな感じはしないけど、どうなんだろう
他にも航空機墜落を防いだり展示場の屋根を滑り降りたり、アクションシーンもけっこうきちんとしてます
所々にテスルの理化学の力を活かした活躍があって面白いです
この、現実世界と紙一重のフィクション、韓国だと思ってみるとアリなんだけど日本でリメイクされたら途端にリアリティがなくなるんだろうな
スペーススウィーパーズ(승리후)
やばい、おもしろい!!
正直配信は飛ばし飛ばし見るのがほとんどだけど
これは一度も再生を止めなかった。
作品として優れているとか心に訴えかけるとかはどうでもよく、ただただ私の好きな世界観。
カウボーイビバップ(宇宙空間の賞金稼ぎたちを描いたアニメ)とプラネテス(スペースデブリ回収を軸にしたコミック)で育った私には夢のような実写だ。
こういうの待ってた…!!
【あらすじ】
デブリ回収船勝利号の操縦士テホ(ソンジュンギ)は元スペースガードの隊長だが、子どもを育て始めたことから人殺しができなくなり市民権を剥奪、前科者になる
娘(スニ)は3年前の事故で遺体が行方不明。探索は可能だがそれには金がかかる。
勝利号にはチャン船長(キムテリ)、タイガー乗組員、ドロイドのバグズがいるがいずれも金はなく借金まみれでその日暮らし。
ある時、子ども型水素爆弾(コンニム)を手にいれたテホたちは取引を持ちかけるが、コンニムの可愛らしさに次第に情が移っていく
火星の居住区UTSの創生者サリヴァンはナノボットを使い火星に緑をもたらしたが、実はコンニムはナノボットを操作できる子ども。その存在が邪魔で水素爆弾アンドロイドと偽り処分しようとしていた。
連れ去られたコンニムを助けるにはナノボットの影響が届かない遠距離まで移動しないといけないのだが、サリヴァン率いるスペースガードが迫り…
2時間!起承転結!伏線回収!という潔さが好きですね
靴を買うお金もないテホがラストで新品のスニーカーを履いていたり、バグズの皮膚移植の望みが叶って、宇宙空間で本を読むお姉さんの図が成立したり。ここの絵面がとっても素敵です。
宇宙船の造形や貧民街の様子はスター・ウォーズやブレードランナーから受け継がれたものであり、特に新鮮な部分はありません。
むしろ2作品の偉大さ(30年以上前の、CGの存在しなかった時代の映画ということ)を思い知る。
それでも、スペーススウィーパーズは操縦桿の細かい配線や宇宙船の内部、他の細かいところが破綻なくできていて、このテーマパークが存在するなら行きたいくらい素晴らしい。
さて上記で挙げた私の好きなカウボーイビバップとプラネテスにの2作品に共通するのは
「宇宙空間では人種、言語の偏りはない」という所。
カウボーイビバップは多言語の世界だし、
スペーススウィーパーズも同じように色々なベースの人が登場します
そして会話はそれぞれのネイティブ言語でしているので英語↔韓国語などのやりとりがあったりする
ドロシーの交渉の電話ではテホがスペイン語っぽい言語を話していた
作品の中で登場人物全員が耳に同時翻訳機のようなものを付けているので言語が違っていても会話ができていますよ、ということなんだろう。
あと、キムテリがかっこいい
ティアドロップのサングラス(暗いけどいる?)でスキットルあおってる姿よ
声も低いし、ブラックラグーンのレヴィ役とか似合いそう
対してソンジュンギは正直容姿がかっこよすぎて、もうちょっと容姿がかっこよくないほうが風采が上がらなそうでいいのに、と思いながら見てました。
話は逸れますが
韓国のアイドルグループONFの「BEAUTIFUL BEAUTIFUL」のMVでもSFの世界観で作られており、しかもそれがカラフルで躍動的。
MVの1シーンより。
AKIRAみたいな配色。
韓国のMV始め音楽コンテンツは現在ほぼ4K HDR(かそれ以上)でアップロードされている
日本ではFIRST TAKEがようやく4Kで配信を始めたところといった感じ。
(ぱーっと見たらNiziU、King GnuのMVも4Kだった。LDHがHDなのは意外なところ)
そもそもCS放送がメインの韓国は、地上波がメインの日本より4Kが広まりやすいという側面があると思う。日本のMVやCFなどの高品質映像だって4Kで制作されているはず。地上波で流すという制約があるためにダウンコンバートしているのは非常にもったいないし、日本人のコンテンツ製作…というよりは製作に決定権を持つ人が高画質についてそこまで神経質ではないのが致命的である
せっかく話題なことだし、FIRST TAKEがきっかけになって日本にも高画質配信が普及してほしい
日本の映像技術は韓国から3年遅れくらいと思っていたが、このままではそれ以上に広がっていくのかもしれないと危惧しつつ…