夕潮に軋む寂しい櫓の音残し
屋形船が一ツ出て行く
これは以前観劇した月組の「川霧の橋」のテーマ曲の歌詞です。川霧の原作は山本周五郎「柳橋物語」。柳橋は浅草橋駅の近くにあります
というわけで、浅草橋から隅田川(大川)沿いを逆行し蔵前まで歩いてみます
柳橋は隅田川に合流する直前の神田川にかかっており、上の写真にちらっと見える通り緑の鉄橋の比較的小さくてかわいい橋です
屋形船の船宿があり、ビルが並ぶもののかつての面影が残っています。上の歌詞の情景が想像できて胸がぎゅっとなりました
昭和初期の川辺の風景の写真が貼られていました
向こう岸には両国やスカイツリーが。
隅田川両岸は完全に整備されていて、江戸時代の面影はまったくありません。
浮世絵などを見ていると、昔は浅草の伝法院通りのような感じだったのかな、と想像しますが…
さて、隅田川と別れて蔵前方面に進みます
蔵前橋通りの標識には「湯島」の文字。
川霧の橋で焼け出された人がどこから来たかと尋ねられ
「湯島から」
「それは遠いところから」
という会話がありました
この通りは昔からあり、江戸の人々が使っていた通りなんでしょう
谷根千と同じく、古いビルが残る馬喰町や蔵前には気になるお店がたくさんあります
…が、今日は月曜日。半分以上が定休だったりシャッターをおろしていたり。残念。
営業していたダンデライオン・チョコレートファクトリーのホットチョコレートで一息つきます
ホットチョコレートは甘くない(けどチョコクッキーだからコーヒーにすれば良かった)
このエリアはコーヒーのお店がとても多いですね
小さい店舗の場所を確認しながら路地裏を歩いているとパン屋さんの看板が…
昔ながらのパン屋さんのような素朴なカウンター。横には大きめのイートインスペースもあります。
カンパーニュを購入したところ「スライスしますか?」と。お願いするとスライサーで切ってもらえます。カウンターのお店ならでは。ミミも中もしっかりした生地です
寿三丁目交差点近くにあった「文月」
大通り沿いにも関わらず「見つけた」感がすごい。
シックで素敵な内装で、西洋の骨董品店の雰囲気が好きな方はたまらないかも。
右側は雑貨、左側は洋服のコーナーで、プレゼント選びに良さそうなお店だと思いました
裏通りをうろうろしていて見つけたインド系食料品店「アンビカショップ」
シナモンスティックが600円くらいで欲しかったけど、あまりにも「木」すぎてお店の方にも粉のほうがいいと言われシナモンパウダーとレトルトカレーを購入。レトルトカレーはまだ食べてないんですが、美味しいといいな
ショーケースのインドスイーツも気になりました
まだまだ気になるお店がある蔵前。今度は定休ではない日にさんぽに来ます