赤坂大歌舞伎初日行ってきました
大きなトラブルもなく、良かったです
千秋楽まで何事もありませんよう…。
1部 山名屋浦里
休憩
2部 越後獅子〜宵赤坂俄廓景色
ネタバレするほどでもない感想ですが…
亀蔵さんの敵役(一応)秋山氏がね、意外とイイ男なんですよ
酔って誰袖(鶴松くん)に何かするでもなく、いじめ方もスマートで、非常に品があり可愛げのある敵役です
何だか酒井氏(勘九郎さん)の方が「それ、道理が通ってなくない?」と思ってしまったり😅
リアルなストーリーというよりはおとぎ話や説話に近いので、いじめのキツさはこれくらいで良いなと思いました
七之助さんの村娘の喋りがうますぎて、あの身の上話だけで泣けてきますね〜
今回はチケット販売が変則的で松竹歌舞伎会チケットはS席のみ。プレイガイドはA,B席の取り扱いがあったようですが、そこまで気が回らずさすがにとても見やすい席で、正面から浦里花魁(七之助さん)の襖登場を見てしまいました。ありがたや。
映像で見たときは歌舞伎座で花道に船が出ていて、禿と花火見物に出ていた浦里でしたが、さすがに赤坂で船は動かせないので上手に丸窓を作って側の池にかんざしを落とす流れに変わっていました
このお話は江戸にやって来た地方出身者の悲哀や苦労が裏テーマですね
花魁道中の前に扇雀虎之介親子でしみじみ話をするのが味わい深いです
いつものことながら美術さんのセットがとても美しくて。
そういえば吉原と言いつつも、よく見る通りの桜のセットではなくお座敷と山名屋の正面のみ。
花魁道中の夜の山名屋は雰囲気があって綺麗でした。セットだけでなく少し水色がかった照明が良かったです。
並ぶ蔵と富士。
唄とお囃子はそのまま残して背景だけ赤坂にチェンジ、こちらはいつも見る吉原のような通りで、四方(って交差点にあるあの酒屋さんのゆかり??)や砂場、見番など赤坂ゆかりのお店の名前が書いてありました
鶴松くんは芸者で登場、鳶の虎之介さんと組でちょっと踊ります
顔を合わせるところが楽しそうで良かったです
お祭り系に出ているの、よく考えたら初めて見たかも…(配信では獅子舞でしたし)
ほんとめっちゃ綺麗になった
若さもあり元々綺麗だったけど、舞踊由来のちょっとした所作に余裕やいい女感が見えてとても良かったです
勘太郎さん長三郎さんも印象に残る出番があって、観客は湧いてました。みんなで育ててる感がすごかった笑
中村屋のモットーは「色んな人に歌舞伎を見てもらいたい」だと思うんですね
今回は赤坂大歌舞伎なので赤坂で暮らす人や働く人に向けての興行だと。
赤坂通りはのぼりがかかっており、街全体で盛り上げるような、温かい空気を感じました
今回でACTシアターは一旦クローズとなりますが、いつかコロナで公演中止になった牡丹燈籠をやってほしいな…