初めてナショナル・シアター・ライブの上映に行ってきました
構成はMETとほぼ同じで幕間はリアルタイム、各部開演前にスタッフインタビューが入ります
なんか主役マルコムの外見が小説の表紙と全然違うが汗
劇場の観客がやたら笑ってるんですがその理由は最後までわかりませんでした。役者さんの言い回しとかなのかな。笑ってみていられるほどのコメディシーンはあまりありません
ファンタジーという感じもあまりなく、現実世界とはダイモンがいるかいないか程度。夜の場面が多いのでずっと舞台が暗いです。
そのせいかダイモンはオーバーオールを着た役者さんがパペットのように操っても違和感がありません。デフォルメし、紙人形のような角ばった造形で明かりがほのかに灯っていて生命の輝きを感じます
ダイモンの表現が抽象的でとても良く、その割にアナログに操っているので文楽の人形遣いのような職人的ストイックさもあり感動しました
洪水に見舞われた街を舞台に描きますが背面パネルと床の映像の切り替わりが見事で、奥行きのある舞台に本当に水が流れ込んだり水が引いて陸地に到着したりします
舞台の配置もかなり特殊で、縦長に使っているため奥行きがあります
この奥行きが川に見えたり孤児院の長い廊下に見えたりします
一番驚いたのが、キーパーソンの赤ちゃんライラが本当に赤ちゃんなの。瞳をぱっちり開けて存在していました
なんのことかと思っていたサブタイトルの「美しき野生」はカヌーの名前でした