すきなもの雑記

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令和二年十月国立劇場歌舞伎公演

初めての国立劇場に行ってきました

外観がそっけないし駅からちょっと遠いしとっつきにくいなーと思っていたんですが、中の重厚なホールや食堂、売店もあって結果めちゃくちゃ気に入りました。通う。

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今回は1部。

 

ひらかな盛衰記 源太勘当

〜昼休憩30分〜

幸希芝居遊(さちねがうしばいごっこ)

 

2時間半で3階席2000円ってめちゃくちゃ安い。

あらすじは、

佐々木高綱との戦いに敗れた長男源太が実家に戻ってくる

次男平次は源太の恋人千鳥を我が物にしようとするけど千鳥はつれない

母延寿は夫からの書状で源太の負けを知らされる

平次は源太の敗戦を責め襲いかかるが、源太には歯が立たない

源太は敗戦の弁を述べて切腹しようとするが、母は源太を勘当。千鳥もクビにし、ひっそりと鎧を持たせ二人は落ち延びていく。

 

梅玉さんってパステルカラーのお衣装が似合うよねえ。優雅で柔らかい雰囲気の源太。

 

休憩時間はいろんな過ごし方ができて、無料の休憩所あり食堂あり。

お弁当を買ったり作ったりして休憩所で食べることができるとはありがたい。

 

午後は今回オリジナルの演目。

流行病(だっけ?)の蔓延で芝居小屋が閉鎖された世界。

幸四郎さん演じる座頭が人気のない芝居小屋に忍び込むとそこには仲間の姿が。

芝居小屋に置かれたままの衣装や小道具を使っていろんなお役を振り返るー

というコロナ禍を意識した内容。

有名な演目をダイジェストで踊るのでオタクには楽しいのでは…

わたしはまだ歌舞伎を知って日が浅く、紅葉狩りの山神とお嬢吉三の大川端の台詞くらいしかわかる演目がなかったかも。首実検もやっていたっけ?

まるるが扇子で踊っていて、いつもは最年少だけど今回は松本幸一郎くんというさらに若い役者さんが出ていてお兄さんなまるるだった。

この幸一郎くんがとっても声が通ってよかった。

最後の方がちょっと切なくて、楽しく楽屋でお芝居を振り返るんだけど、帰り道(花道)は真っ暗なんですよ。芝居がしたいなあって言って帰っていくのが情緒的で好きだった(その後幸四郎さんが華やかに踊るんだけど)。