すきなもの雑記

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今年の夏の催しは?聖徳太子と法隆寺 他@東京国立博物館

トーハク、2021年夏の催しに行ってきました。

トーハク昨年の夏休み企画についてはここでちょろっと言及してます

昨年もお子さん向けの展示かというとそういうわけではありませんでしたが、コロナ禍において入場をためらうくらいには盛況でした。

その後、トーハクは特別展の値上げを発表しましたよね。

そして今年は、高額設定に加えてマニアックファンを集める…というよりは物見遊山客をふるいにかけるような展示内容です

平成館では「聖徳太子法隆寺」、

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入ってすぐ、如意輪観音半跏像が展示されています

丸い輪郭に顔のパーツが寄っていて、細目で思慮深い表情を浮かべながらもポージングはすこしやんちゃな感じで…

横に回り込むと膝にのせた足の指が開いていて、とっても可愛らしくリアルでした

また昨年3月に中止になってしまった法隆寺金堂壁画の模写を見ることができます

まだ日本で仏教が確立する前のエキゾチックな雰囲気を感じられる模写です

 

本館では「聖林寺十一面観音」、

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聖林寺十一面観音もといお姉さま(わたしが勝手に呼んでいるだけ)、有名ですよね

和辻哲郎白洲正子の著書や見仏記でたっぷり触れられています

貫禄のある表情に大きな姿。

奈良に行く際も中心地から離れているためなかなか聖林寺に寄ることができなかったので、今回見ることができて良かったです

 

が、今回のミソは展示会のサブタイトル「三輪山信仰のみほとけ」です

縁起によるとお姉さまは元々、奈良桜井の大神(おおみわ)神社の横にあったお寺に安置されていたと。それが明治の神仏分離のために聖林寺に移されたんだそうです

大神神社三輪山の麓にあり、訪れた時にはとても静かでありながらパワーがみなぎるような場所でした

明治時代、寺社の勢力はそれほど脅威だったんですかね、興味深いです

 

 

東洋館では「イスラム王朝ムスリムの世界」

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普段芝居や映画で見かける小道具の宝刀や宝飾品の元ネタがたっくさん展示されています

本物の金や宝石で作られていて、手にした人はどんな生活をしていたのか、どんな屋敷に飾られていたのか、そんなことを空想するだけでとってもワクワクしました

いつもは人のいない東洋館ですが、この日は人もいて適度に賑わっていました

 

展示内容のおかげか夏休みの割に当日券も購入可。(2つで3500円っていうのは流石に高い感じがしましたが😅…イスラム王朝は特別展チケットで鑑賞可)

常設展の国宝室に寄ったり、庭園を散歩したり、お気に入りの法隆寺宝物館て涼んだり、ささっと帰るつもりがやっぱり長居してしまいました

私にとってはテーマパークのように楽しめるところでした