すきなもの雑記

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本阿弥光悦の大宇宙@東京国立博物館

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平日に行きましたが、ものすごい人でした

本阿弥光悦の大宇宙」

刀剣、書、焼物と一筋縄ではいかない数奇者の功績を振り返ります

刀剣に関わる京の名家に属した光悦ですが、代表作は鉛を使った舟橋蒔絵硯箱です。かさがありすぎて持ち運んだらぐっちゃぐちゃになるのではないかと…笑。とにかく一番初めにトーハク所蔵の国宝をぶつけてきます

目玉はもう一つ、鶴下絵三十六歌仙絵巻で俵屋宗達の鶴の絵に和歌をしたためたもの。多種多様な作品の中でも書はひときわ特徴的です。鶴が大きくなったり小さくなったり、たくさんいたりまばらだったり、そんな画の中で文字が自由に踊っています。音が目に見えたら、和歌を読む声はこんな感じで表現されるのかな

作品だけではなく、法華経の信仰心を強く持ち芸術村を作ったというその後の文化芸術に影響を与えるような生き方を実践していたようです

茶道の師匠は古田織部。樂焼の茶碗も多数展示されていました

そして締めは肖像画と光悦の生き方を記した言葉で、余韻の残る展開となっています

展覧会の題材としてはどちらかというと地味な方だと思うんですが、大盛況でした

 

ところで、今回初めて法隆寺宝物館の中にあるオークラカフェに入ったんですが、エビピラフが美味しくて良かった。コロナ禍の折ずっと閉まっていたので、これから通えるようになって嬉しいですね