すきなもの雑記

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パリ・オペラ座 響き合う芸術の殿堂@アーティゾン美術館

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金曜の夜間開館に合わせて行ってきました

正面の画像には人はいませんが、なかなかにぎわってました

展覧会は現在のオペラ座ガルニエ宮の概要のあと、時を戻してバレエに傾倒したというルイ14世の衣装スケッチから始まります。ルイ14世と当時の作曲家リュリは宝塚月組「All for One」に登場しました。大まかな設定はフィクションでしたがルイ14世がバレエに熱心なシーンがあったので衣装スケッチを見て史実も取り入れられているのねと感心。

その後のパリの芸術の隆盛を、舞台美術のスケッチで振り返っていきます。オペラ座は横幅はそこまでないけれども奥行きが広いように見えます。本当に初演でこんな華やかなセットが組まれていたかと思うと感動。

さらにパリで人気を博したバレエダンサーにまつわる作品を紹介。マリー・タリオーニの肖像画や愛用品が展示されています。今で言うトップアイドルのような存在かな。支配人の変遷についても紹介。古典の衰退からイタリア人の作曲家がオペラを作るようになり、歌舞伎の通しもののように上演スタイルが確立され、さらにオリエンタルな作品が流行、1910年代にはロシア生まれのバレエ・リュスが公演を行うようになります。やっぱりバレエ・リュスの衣装や美術資料が大好き。華やかなりし時代の到達点のように感じます

有名画家たちの描いたオペラ座に関する作品展示はあるものの、やっぱり【場所】に対する環境の変遷を取り上げるという趣向が面白くて、どちらかというと資料展のようだったかも。解説の文字も多くて、でも興味深く読んでいたのであっという間に時間がすぎる…

アーティゾン美術館はリニューアルしたばかりなのですがいまいち建築やインテリアに特徴がないのが特徴というべきか…私が収蔵品の傾向をきちんと把握できてないからいけないんでしょうが、方向性をまだ掴みきれていません

物販のクオリティは素晴らしく、展覧会がハマったらぶっ飛んで散財すると思います