すきなもの雑記

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商業スタイルを超えて「カム・フロム・アウェイ」@日生劇場

カム・フロム・アウェイを見てきました

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一般的なミュージカルとは異なる様相で刺激的な舞台でした

まず、舞台転換は最小限で、ジャケットやハットなど最小限の小道具で演じ分けをします。舞台上にスタッフは上がらないので小道具を用意するのは演者たち。また机と椅子の簡素なセットも自分たちで動かして機内や酒場を表現します。芝居と歌と役が目まぐるしく変わる中でこの地味な手数を覚えるの大変でしょうね。しかも他の役者にジャケットを着せたりするので忘れると迷惑をかけてしまう。

全員が芝居功者で歌もうまい。宝塚からは安蘭けいさん、柚希礼音さん、咲妃みゆさんと実力派が揃いました。特に田代万里生さんがゲイのカップルを演じながら帽子を被るだけでイスラム系のシェフに役替りして役が全く違うので驚きました。

 

初めて入った日生劇場は「豪華」というより「繊細」。
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手すりの細さなどは近年建てられた劇場では見られないもの。最上階から見える天井の装飾はとても綺麗でした。建物自体が素敵なので、今度は一階のレストラン・カフェにも寄ってみたいですね