すきなもの雑記

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小万姐さんに惚れた…令和三年8月大歌舞伎 3部

引き続き3部の感想です

源平布引滝  義賢最期

鞘当

三社祭

の3作です

 

当初は團染の三社祭目当てで取ったチケットでしたが、義賢最期がめっちゃくちゃ良かった…!

 

義賢最期  あらすじ

義賢(幸四郎)は源氏方で病に臥せっている

義賢の館に小万(梅枝)、父の九郎助、その孫の太郎吉が訪ねてきて、小万の夫は義賢の娘、待宵姫(米吉)といい仲の折平だと申し出る

実は折平(隼人)は多田行綱。源氏再興を目指しており身分を隠していた

義賢は共に再興を誓うが清盛の追手はそこまで迫っていた

討死を覚悟し、小万に「源氏の白旗」を託し平家の追手を迎え撃つが…

 

沢山の見どころがあります

1.義賢が手水鉢を割る

→源氏再興への思いの強さを表す

2.兄義朝の髑髏を踏ませる

→二心を試されるが、踏めるはずもなく立ち回りになる

3.戸板倒し

→奥の間の4枚の戸板(襖)が立ち廻りで外され、軍平達の手によって箱型に組み立てられます

にしたって、何の部品もなくただ支柱2枚の上に1枚乗せられた戸板の上。その上に義賢は乗ります

何人もの手で支えられていた戸板が最後は軍兵1人になり(この役目の人もどーなってるの?指だけで支えてたぞ)、倒れる戸板と一緒に着地します

4.進野宗政を一緒に刺す

→自分ごと後ろにいる敵も刺す

もちろん実際に刺したわけではないので、後ろにいる役者も義賢と同じ方向に動かなくてはならない

5.仏倒れ

→死に際、顔から階段に向かって落ちる

すごくやわそうな階段で誰か踏み抜いたりしないか心配になったくらい、劇中たわんでいた

仏倒れ仕様になっていると思われる

 

大筋も義賢役の幸四郎さんももちろん良かったんですが…

なにより小万役の梅枝さんがかっこよすぎてのけ反った

 

普通立ち回りは武士たちの役目だと思うんですが、何故かおじいさんの九郎助と背負われた子役の太郎吉、そして女性である小万の立ち回りがあります

で、立ち回りしに戻ってきた小万

何故か髪型がポニーテールになってる…!

かわいい…!

そして戦うとメチャ強い…!

姐さん…!

梅枝さんのビジュアルも元々かっこいい姐さんですし、合っているんだと思います

にしても最後までともに戦うのが女性っていうのにすごく惹かれた

 

義賢最期、無茶なこと言うと

色んな人につとめてもらって、いろんな小万が見たい

見た目も派手だし、幸四郎さんこの役好きそうだなって思いました

四の切と同じくらい、この演目が出るだけで無条件にチケットを取ってしまいそう

 

そして出番は少ないけど、待宵姫を演じた米吉さんの可愛らしいこと…

今が盛りと言わんばかりの可愛らしさ

可愛らしさでは抜きん出てる気がしました

まるるも可愛いけど、米吉くんは自分の可愛らしさを熟知してる感じがする。

これがあざとさ…?

 

 

そして三社祭

何故か浅草神社までおさんぽしちゃった記事

素化粧気味で最初どっちがどっちかわからなかった(笑)

というか、完全に悪玉が團子チャンだと思っていて、後ろ向きのふるふる…!が終わって振り返った瞬間こんな顔だったっけ??ってなって混乱した

それはともかく、二人の持ち味はコンビネーションと若さ。

とにかく角度もタイミングも、けーぽっぷのカル群舞のごとく合わせてきます

日本舞踊に関わっている方は何か思うかもしれないけど、明確に「ココを見せたい!」というポイントがわかったので素人の私は楽しめました

立ったりしゃがんだり、辛そうな動きも丁寧で好感が持てました