終末は歌舞伎と宝塚に鞍替えしたわたしにとってのという意味でしかなく、K-POPはBTSを筆頭にますます隆盛をきわめていますね。
今更ながら2021年の好きだった音源をあげていきます。
毎年、その年の音盤(アルバム)を振り返っていて思うこと。
「ああ、今年もSMの一人勝ちだったなあ…」
同じことを思うんですが、結局2021年も同じことを思いました。
NCT127
3rd album STICKER
3rd repackage FAVORITE
韓国独特の販促方法「リパッケージ」、通称リパケ。
アルバムを発売して1ヶ月後くらいに何曲か収録曲を足し、ジャケットを刷新してダメ押しをするというもの。音楽番組の出演を増やす目的なんでしょうか、00年代は1枚アルバムを出すとそれで3ヶ月は活動をしていたとか。
SM、特にNCTシリーズの活動形態は複雑怪奇(その場しのぎとも言う🙄)、私にはもうどれだけのユニットがあり所属メンバーが誰なのか、追いかけて理解するほどの情熱はありませんが、このアルバムでの活動は比較的昔ながらの手法であり、スケジュール過多のNCT127において、一定期間の活動ができる状態であったこと、メンバーのコンディションの良さ(誰もスキャンダルを起こしていない、外国人メンバーの帰国問題がない、メンタル的な安定等)を推察できます
タイトル曲STICKERのイントロの、どことなくオリエンタルな笛の音がクセツヨを好む層のど真ん中を刺してくるようで、
ビートの強さと個々のビジュアルの美しさから、現在のK-POPで売れていることを実感できます
7th album DON'T CALL ME
2021年序盤にオニュ、ミノ、キーが兵役から戻り一瞬全員揃ったSHINee
このあとテミンが兵役に行ったため(心配なニュースもあり)、完全体カムバ(全員揃ってのアルバム発売)まではしばらくの空白が予想されます
コンセプトティザーがキャッチーで不穏で尖りすぎてなくて良い
同じSMでありながら、NCTと切り口が違うのが興味深いですね
タイトル曲DON'T CALL MEは最後のサビの前にノイズっぽいピアノが入っていて、それが全体を締めています
aespa
1st album savage
持て囃されているにも関わらず、アルバムはまだ1枚。チーム状態も悪くなさそうだけど寡作ですね。
収録曲aenergyが好きです
2022年になってからSMの状態の良い女性アーティストを集めて結成したGOT(BoA、少女時代からテヨン、ヒョヨン、RED VERVEDからスルギ、ウェンディ、aespaからウィンター、カリナ)を見ると各グループ…というかレッベルとエスパの造形が全然違っていて面白いです
ナチュラルなデザイン性で見せるレッベルと、アバターを使って穴のないビジュアルを見せるエスパ。
正に水と油。
SM以外で2021年に勢いを感じた…というか、私が感じるまでもなく活躍したのはONF。
ONF
MY NAME
SUMMER POPUP ALBUM POPPING
1st repackage CITY OF ONF
台紙込みのジャケットビジュアルなんですよね
Beautiful BeautifulのMVについては以前この記事で
年末に一斉入隊を発表し2年弱のコールドスリープになる彼ら。
しかし2021年の活動で逆に手応えを掴んだからこその今行ってこよう、という決断だったのでしょう
事務所は中堅どころのWMエンタ、楽曲プロデュースは有名ドコロのMONOTREE…な割にビジュアル特化型もドラマ班もおらず、どちらかというと地味なアイドルだった彼ら。
しかしcompleteを始めとする良曲に真面目な活動、ひたすらに良いものを作り続けてきた職人的な面、プロデュース陣への信頼が実を結んだのだと思います
第2章の始まりが今から楽しみです
WOODZ
ONLY LOVERS LEFT
produce X 101 で一躍有名になったチョスンヨンの個人プロジェクト(元々彼は韓中グループUNIQ出身)がWOODZ
彼の発表するアルバムの音源のクオリティや音色の豊かさはK-POPの中で群を抜いてます
タイトル曲WAITINGはロックテイストでベースから始まり、囁くような声と切なくもキャッチーなメロディで聞いていてヒリヒリします
個人的にはZICOの系譜はスンヨンだと思っているので、いろんなアーティストと関係を持ってアイドルファンよりも韓国の国民に受け入れられてほしいです
MCND
2nd mini album AGE
HIPHOP、ラップに比重を置くグループで、音の作り方も独創的で若いなりの個性が見えて良いアルバムです
タイトル曲crushはシンプルで音の少ないK-POP特有のビートと歌詞のリズム感で「余白の美」が最大限に発揮されています
続いた3rd miniも同じように良曲が多く今後が楽しみ…と言いたいところですが唯一のネックが所属事務所。
所属事務所TOPメディアは目先の金に飛びつきがち、結果が出せないと長い目で見ず放置…というイメージなので。
N.flying
1st repackage album TURBULENCE
収録曲INTO BLOOMが2021年の個人的良曲大賞でした
シンプルなアコースティックで、低音のスンヒョプのボーカルから始まりサビは高音のフェスンが歌い上げます
その声は美しく叙情的で…ひっそりした湖面の様な静けさと湧き上がるダイナミックな感情のうねりが大変良いですね
二人の全く異なるボーカルの個性がうまく溶け合っていて、アイドルバンドとしてではなく、長くアーティストとして活躍してほしいと思っています
エヌフラといえばROOFTOPもAutumn Dreamもメロディラインが美しくて、作曲のスンヒョプの頭の中はどうなっているんでしょうね
2021年は女性アイドルの隆盛が例年よりも目立ちました
JYP所属のベテランTWICEがAlcohol - freeという良曲を出し力が抜けてきた中で、飛ぶ鳥を落とす勢いだった後輩ITZYがさえず、しかもその原因がなぜだかよくわからない…という
ITZYに関しては日本版をリリースし音楽番組でパフォーマンスしていたのですが、
ちょっとありえない低クオリティで目を疑った
日本語だから大変だった?
理由がわからないから批判的なことも言えないけど、とにかく無気力めだったのは間違いないです
それを遂に日本上陸!とか煽ってるのには脱力してしまった
この1年でガラッと環境が変わってしまったといえば
(G)I-DLE
I BURN
タイトル曲火花
single LAST DANCE
メンバースジンのいじめ疑惑からの脱退。
プロデュース面はソヨンがいるとはいえ、ステージパフォーマンスはソヨンミンニスジンの3人が突出(というか他のメンバーは見ていてやばいと感じるレベル)、フロントウーマンだったスジンの脱退は大きい…のでもう活動はないかも…
ソヨンの小柄さをものともしない表現力と技術
ミンニの糸をひくような癖になる声
スジンの柔らかさと冷たさを合わせたようなビジュアル
MVの世界観も音楽も唯一無二で好きだったので残念です
しかしながら若手〜新人グループは収穫がありましたね
STAYC ASAP
IVE ELEVEN
Kep1er WADADA
一度頭を出したらあとは
・メンバー同士仲良く
・コンスタントにカムバ
・まめなチャンネル更新
これに尽きます
大体がチーム状況の悪さから活動が減り開店休業状態になるので…
この状態を作らないチームが最終的な勝ちです
全くノーマークで良かったアルバムは
Billlie
debut album the Billage of perception
この動画はサブタイトル曲のものですが、アルバム全体にひと癖あり聞いていて飽きないです
K-POPから少し離れて、
KHH(Korean HIPHOP)はイカツサを離れすっかりスタイリッシュに。
SMTM9きっかけで曲を出したlilboiとwonstainがいいですね
今年はZICOが帰ってくるし、新たなムーブメントが起こると期待します