ジャガービート、絢爛豪華な世界でした!
前作、前々作とショーの衣装が割とシンプルで物足りないなと思っていたので…
もしかして…年間予算をすべてジャガビーに振ってきた??というくらいの装飾過剰。すべてが「ちょうど良い」から1段階か2段階多い。ただ、多色と見せかけてセンスよくまとまっていると思います。暗めの原色であるネイビーやパープルやグリーンにゴールドを合わせてくるのはハイブランドで見かけるような配色だと思う。
私は星組のRayが初めて見たショーで、プロローグのカッコ良さは忘れない。礼さんはロック調が合うので今回の曲もすごく良かった。そしてびかびかの衣装で踊りまくってくれるので文句ないです。
ムラで観劇された皆さんの意見のおかげで、東京の2階で見ても気分が悪くなるような激しい明滅には遭遇しませんでした
【礼さん】
とにかくずっと発光、クリスタにつれなくされる構成の変化球が良いです。中詰の赤い衣装が一番いろいろ詰め込んでて景気がいいな〜!って思いました。ナウオンで演出の先生に羽根の意見を出してたお話をされていましたが、けっこう驚きました。この(やばい)ショーを担当する組の顔として責任を感じてるんだろうなあ〜
【なこちゃん】
足がめちゃくちゃ出る、いわゆるダルマ衣装!あの衣装自体がとっても素敵で、スーパープロポーションのなこちゃんが着ていてすごく素敵でした。ショーのキーパーソンになっていたのも良かった。素直に自分の力を打ち出せる役どころなのが良かったです
【瀬央さん】
本来瀬央さんはナチュラルさが持ち味だと思うんですが、本人が「何でも!やらせていただきます!!」っていう気合と根性で割と乗り越えてしまい、ファンはそこに信頼をおいているのが特殊だと思いながら見ています。なので、中詰で曲調が柔らかくなって瀬央さんパートになったのはとても印象に残りました
【ありちゃん】
ありちゃんの中にはえー、こんなことやっちゃうの?っていう人格とノリノリでやってやるぜ!っていう人格がせめぎ合っているように見えて、そこが魅力だと思います。とにかくギラギラびかびかのショーに天性の適応力を見せていて、礼さん同様発光しています。鞭の場面はとても良かったんですが、ナルキッソスの場面は私にはあまりはまりませんでした。私の極美くんに対する解像度が低いからかな。
【他】
ほのかちゃんがいい場所にいましたね。天飛くんもピックアップにいたけど、いかんせん星組は路線が多い…!カジノの場面はいい位置にいるんですが、照明があまり当たっていなくて残念でした。
ショーが割と気に入ったのと反対に、お芝居の「ディミトリ」はそつなくさらっとしすぎていたかな。周りが泣いてるのはわかったので、お芝居の出来ではなく私にはまらなかったんだと思います。概念を組子で表すとまたこれかあとなってしまうので。
ムツヘタの場面の教会のセットはすごく良かったです。あとありちゃんがハリウッドスターみたいで濃ゆくてかっこよかった。ありちゃんの演じるアヴァクはギオルギの事を慕うあまりルスダンに反旗を翻しそうに見せかけてそうはしないんですよね。不倫相手を差し向けるだけで。きわみミヘイルじゃなくありちゃんとなこちゃんの恋愛関係になったらまた違ったかな。ディミトリがギオルギ王の討死のきっかけになったとアヴァクは逆恨みしてるってことなのか。これ、瀬央さんがディミトリだと瀬央さんのキャラも相まって私の性癖にぐさぐさ刺さるような気がします。やはり原作タイトルがルスダンを謳っているように、このストーリーの真ん中にいるのはルスダンなんだと感じました。