すきなもの雑記

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迫力!大規模な立ち回り「巌流島」@明治座

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念願の明治座に行ってきました!まずはお芝居の感想から。

1部は小次郎一行と武蔵の合流、2部はそれぞれの道が交錯し巌流島で決戦、という構成でした。舞台だと巌流島で顔を合わせるまで「一方その頃…」になってしまうんですよね。そこを単調に見せないようにするのが難しそうだなあと思いました。お互いの厄介感情を見せないといけないし題材としてはやりがいもありそうです

今回のメインは芝居というよりは立ち回りな感じがします。ラストの立ち回りはとても長いし複雑そう。一人ひとり、そして効果音を当てる裏方さんの鍛錬の賜物だと思いました。

主演2人はとにかく主演なので芝居の「顔」として。流星さんの立ち居振る舞いは無頼の武蔵そのもの。隼人さんも武蔵とは異なる役作りですっきりとした小次郎でした。個人的には、その他の俳優さん出る人出る人そろって声の通りがよく滑舌も舞台慣れしている感じで感心しました。脇役の皆さんのお陰で芝居のレベルが上がっていると思います。

セットは長方形パネルが5つ。開演前はシンプルに感じましたが、これが前後や斜めに動いてスペースを確保します。パネルにはモニターの面があり、線の集合体がパスアニメーションで線画に変化、その輪郭が墨絵風にのりかわっていきます。クライマックスまで色はなく、これが濡れそぼったお堂やお屋敷の間などを上手く表現できていて静かで力強くて良かったです。その後巌流島に着いてからぱっとカラーに変わるんですが、カラー部分の海や砂浜は抽象的でAI着色みたいでした。セリと盆はなし。

今回3階最後列で観劇しましたが、明治座の舞台はほぼ見切れなし。ただ、花道がついたら花道は全く見えないと思います。椅子が硬いも言われていたけど結構座り直している人がいました。