すきなもの雑記

話したいことを話したいだけ

令和三年4月大歌舞伎

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前回は1部「小鍛冶」についての感想でした

今回は2部3部の感想

 

2部

絵本太功記 尼ヶ崎閑居の場  /  団子売

痛い想像をすると力が抜けちゃってカラ笑いが止まらなくなっちゃうんですが、今月の2部がそれ。

皐月が途中で竹槍に胸を刺されてるのになかなか死なない。

早く抜いてあげて…(それとも抜いたらだめなやつ?)と思いながらふはふは、となっていました

先月は同じく光秀にスポットを当てた「馬盥」をやってましたが、光秀の描かれ方が全然違う。

この場だけ見ると光秀は最低な人!

そして先月光秀を演じた菊之助さんが、今月は息子の十次郎を演じています。

十次郎は初陣に出るため最後の別れを祖母と恋人を告げて、生きては戻れない覚悟で出発する

 

立役も女方もどちらを演じても、菊之助さんが登場するときは湖面みたいに空気が鎮まる感じがしますね。

菊之助さんもですが、先月に引き続き菊之助さんの相手役の梅枝さんが全然違う役作り。

先月は些細なことではびくともしない肝っ玉かあさん系だったけど、今月の初菊は若くて健気な感じだった。

十次郎は最期、初菊の膝枕で息絶える。

 

「団子売」はみんな楽しそうで、こちらも楽しくて良し。

 

3部

桜姫東文章〜上の巻〜

中村屋の年末ドキュメンタリーで明治座桜姫東文章の稽古の模様を流していましたね

(中止になってしまい、公演自体は行われていないけど…)

映像では仁左衛門さんがつきっきりで勘九郎さんにお稽古しており。

草庵の場(つまり濡れ場)を素のまま七之助さんと組んで教えていて…目が点になったよね。

あれでやりたくなったのかなあ。

あらすじとセットだけだと古典ぽいのかなあと思っていたけど、

思ったより「因果系」でしたね

白菊丸と心中しきれなかった清玄が生まれ変わりの桜姫を盲目的に愛する、桜姫は権助のことが忘れられない、しかし御家断絶のきっかけを作ったのは権助だったと後々わかる

 

玉様の「ここへ……おじゃ」ってそんなに声張ってるわけでもないのに、客席が固唾を飲んでいるせいかはっきり聞こえるの。

 

お寺の離れに男を連れ込んで情事

っていうワードも

情事が見つかりお姫様の姿のまま百叩き

っていう状況も退廃的で

全体を通して、見ちゃいけないものを見ている感。下の巻の風鈴お姫が楽しみ。

 

しかしながら

世は再びの緊急事態宣言が始まりました。

5月は大歌舞伎とコクーン、歌舞伎以外では東宝版のロミジュリもチケットを手配済。

6月の博多座の準備も万端だし、歌舞伎座では下の巻と、国立劇場では種ちゃんの歌舞伎のみかた(そこ?)がある

そして7月には星組さんの公演も始まるし

え?すごく金が飛んでいくやつじゃないか??

 

 

どうか最小限の公演中止でおさまりますように…

 

 

 

 

ここがすごいよ澤瀉屋〜令和三年4月大歌舞伎より〜

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1部 小鍛冶

時間の都合で小鍛冶しか見れませんでした🙇

それにしても…あらためて澤瀉屋すごいな!って思ったので別記事にしようかなと思った次第です

 

ここがすごい① 観客がアツイ

終演時の拍手が鳴り止まない。

10月の「蜘蛛の絲宿直噺」では特に千秋楽だったこともあり、本気でアンコールでもあるのかと思ったくらい拍手が鳴り止まなかった。

今回は拍手だけでなく、着席可能な限りの満員御礼。

今月は3部「桜姫東文章」が全席完売だけど、1部も負けてはいない。

5月場所、買い逃しがあって、1部「三人吉三」を買い足そうと思ったら歌舞伎会の時点で3階3000円席が完売なのね

「エッ!?ついに巳っくんが世に見つかった!?!?」と驚いていたら、松緑さん猿之助さんの「土蜘」とセットだったと判明

 

今回の「小鍛冶」、3階最後列から見ていると、視界に入る9割は女性なんだけど、平日にも関わらず若い方も一定数。

刀の話で刀剣乱舞とリンクしているらしいけど別にとうらぶのファン多数って感じもしなかった。

みんな、何がきっかけでファンになったんだろうか。きっかけを知りたい。

 

ここがすごい② 一門の層が厚い

今回は弟子役で猿弥さん達が出ていたけど、本来は若い役者さんの出番なのでは?

で、巫女の壱太郎さんがセンターだろう(もちろん壱くんは素晴らしい)に、弟子役の存在感たるや。

踊りが上手いのはもちろんだけど、経験値からくる落ち着きがあって5人1列で踊るところの一体感がすごかった

同じような立ち位置の踊りを「猿若江戸の初櫓」で先月見たんだけどすごく違ったね

長年興行を共にし、同じ釜の飯を食べる仲というか…3階で見てるだけで絆が手に取るようだった

 

中車さんが一門に加わったのも知名度向上に貢献してるだろうし、何より團子ちゃんがいるのも未来が明るすぎる

 

ここがすごい③ 猿之助さんという存在

私のようなにわか者にもわかるくらい、猿之助さんのカリスマ性は群を抜いている

今の時代には珍しく無茶苦茶が服を着て歩いてるような感じがするけど、歌舞伎を愛し歌舞伎に愛され、このまま歌舞伎に命を捧げるんだろうな〜と思う

そんな猿之助さんなのに、幸四郎さんの無鉄砲さには一目置いていて、松緑さんのことを「嵐さん嵐さん」と慕い、菊之助さんの目は色気があると褒める

その協調性というか、同年代が敵やライバルではなく同志なのが興味深い所だ

 

ここがすごい④ ねらいが明確

猿之助さんはコロナ対応で短時間の演目が求められるようになり、それならそうと猿翁十種を極めにいってるのでは。

菊之助さんがあえてニンではない役を演じたりして険しい道を進んでいるのに対し、猿之助さんは今できる演目をこの期間を利用して高みに持っていこうとしているように思える

コロナ禍で猿翁十種をコンプリートできたらすごいことだし、映像資料としても貴重なのでは。

 

まとめ

勝手ながら一部は想像に過ぎません

しかし実際に足を運んで歌舞伎座の熱気を感じると、いろいろと考えてしまうわけです。

最後、菊之助さんを引き合いに出しましたが、二人のカラーはあまりにも対照的です

猿之助さんは圧倒的な存在感とド派手さで光り輝く太陽。

菊之助さんは登場するだけで空気がしっとりとなり目が離せなくなる月。

太陽と月、どちらが素晴らしいか比べる人はいません。

あ〜〜んでも共演してほしい

猿之助さんのお富で菊之助さんの切られ与三とか?舞踊でお祭りとか三社祭

どちらも立役も女方もこだわりなさそうだし、妄想は尽きませんね

小村雪岱スタイル@三井記念美術館

平日昼間、完全予約制にもかかわらず

めちゃくちゃ盛況でした

BS日テレのぶらぶら美術館で放送したから?

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小村雪岱の略歴を見ていると近代日本画の黄金期と重なってるんですよね

空間で空気感を表現した画壇と似通った部分もあるけどそこまで高尚ではない

錦絵に近い作品もあるがそこまで俗っぽくもない

 

ほとんどは小説の装丁や挿絵の展示です

泉鏡花と縁があった生涯で、それをきっかけに売れっ子挿絵画家になったとか。

装丁している本の内容も気になっちゃいますよね

「おせん」は展示している本の中が少し読めたんですが、面白そうだったから読んでみたいな

 

ちなみに

小村雪岱が装丁をする前、泉鏡花の代表作「高野聖」は、初めて読んだときの感動を今でも思い出せるくらい素敵な作品です。

年齢を重ねるほどに読むと心が奮い立つ

 

版画や肉筆画、模写なども展示されています

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不思議とこの版画を見ていて、魔夜峰央さんのパタリロを思い出しました

筆圧を感じさせない均一で繊細な描線

 

版画作品は雪岱が生きていた時代の少し前である、江戸の情緒が感じられてとても良いです。

特に夜。

最近はスッキリした店構えやインテリアの店舗が人気だったりしますよね

版画で見る江戸の町並みはすごくシンプルで、今の流行りに通じるものがあります

 

さて今回の展示で私が見たかったのは歌舞伎の背景美術の原画。

昭和のはじめは大菩薩峠を新作でやってたみたい!

河鍋暁斎の時も歌舞伎の下絵がありましたが

雪岱の作品の方が着色もされているし現在の美術設定の指示書に近い感じがしました

こういう下絵が何十年も受け継がれて歌舞伎座で目にしている背景になっているかと思うと時代が一つにつながってるんだなあと感慨深くなりました

親交があったという六代目菊五郎は、家系図で見るとおやじさま(七代目菊五郎)の祖父にあたるけど、血縁ではないのね

どちらかというと勘三郎さんの母方の曽祖父にあたるようです

3期歌舞伎座落成で何か奉納しているかもしれない。今度行った際に探してみようかな。

 

 

【後編】宝塚大劇場遠征あれこれ

では後半、遠征覚書

まずチケット争奪具合から。

友の会抽選は全然だめだった

なにせ私の定休は水木なんだけど、水曜休演多いんだもん🥺

先に決まったのは友の会先行

日曜朝〜午後は仕事で一番バタついていてなかなか戦えない時間帯なんですが、14時頃に(完売だろうな〜)と思ってサイトを見たら

まだ残ってる…!

というわけで戦わずしてB日程ゲット。

平和が一番。

 

そして抽選で焦ってダメ元で応募し、2週間位当落発表のずれ込んだローチケ貸切日

これが当選だったのでA日程も無事ゲット。

 

しかしながら3月は年度末のため忙しく、2回も遠征できるかな?そんな資金あるかな?という心もとない状況。

陸路(新幹線)だと日帰りができるけど片道約13,000円からはそうそう下がりません

かといって夜行バスもなー

というわけで、今回初めて関西行きに空路を利用しました

コロナ前はLCCも海外旅行でよく利用してたし、今なら安い便もあるんじゃないかという期待を込めて。

まずは海外同様スカイチケットでいい便がないか検索。

現在LCCで国内を発着しているのはPEACHとJETSTAR

利用空港は成田↔関空。。。

関空は今回初めての利用。

成田はコロナ禍以降訪れていなかったので随分懐かしい感じがしました

飲食店はほとんど閉まっている状態で、以前の賑やかな空港とは全く違う姿でした

関空を利用したのは初めてだったけど、きっと同じような感じだと思う

(西宮出身の後輩には神戸空港の方が近いのにって言われました。次回は神戸空港つかお)

A日程はソワレだったため行きは飛行機、帰りは新幹線ということに。

代わりに宿の立地は問わなそうだったので空港近くのりんくうタウンにホテルを取ることにしました

MAPで見るとショッピングセンターやアウトレットがあって時間がつぶせそう

このヨミはあたり、18時関空着でアウトレットでゆっくり&夜ご飯をテイクアウトしてからチェックインできました

プレミアムアウトレットなので三菱地所系。

御殿場と同じですね。

関空からりんくうタウンに電車で移動してると千と千尋の神隠しの電車のシーンみたいな気持ちになる。

さて宿はアウトレットの先にあるホテルベイガルズ。

りんくうタウンは全体的に新しいホテルが多い

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宿泊客が少なかったようで、シーサイドにアップグレードしてもらえました。

最近のビジネスホテルは大浴場付きが流行。

なぜかベイガルズの大浴場にはワイン風呂がありました

翌日、チェックアウトのち少し時間があったので散歩しながらりんくうタウン駅

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けっこうギリギリまで海の近くに行ける

ここから宝塚までは1時間半くらい

宝塚駅って東京居住者からしたら本当に想像のつかないところで、

梅田からどのくらい?

乗り換えルートは?

みたいな感じでMAP見てるだけだとけっこう不安でしたね

1番あれ、ってなったのはJRの乗り継ぎ

同じホームで行き先が無数にある…!

 

そして

B日程はマチネだったため一番悩んだのはホテルの場所…

ご時世的に繁華街のゲストハウスは避けたいし、宝塚の近くは土地柄的に古めのホテルが多くてなかなか値段が下がらない

だけどりんくうタウンに泊まってしまうと大阪の通勤ラッシュとバッティングしてしまうし

コロナがなければナインアワーズもファーストキャビンも使えただろうに、現在休業中😱

なんとかポイントの使えるホテルを尼崎に発見し朝はゆっくり出ることができました

マチネの観劇が終わって梅田の阪急百貨店で遅めのご飯、梅田で時間をつぶすこともできたんですが、寄りたいところがあったため関空に向かう途中にりんくうタウンへ。

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ここです

アクアイグニス泉州温泉

日帰り温泉りんくう・関西空港の温浴施設アクアイグニス

サイトと口コミを見て行ってみたかったんですけど、ここオススメ!!

露天風呂が海に面していて、空港へ向かう橋とか飛び立つ対岸の飛行機も見えてロケーションが素晴らしいしインテリアがスッキリしてて居心地いい〜

東京の日帰り温泉より規模は小さいけど700円と安いし、立地も(周りになにもない)気に入りました

 

 

 

 

中村屋春暁公演@新宿文化センター

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新宿文化センターには何度か行ったことがあるんですが、東新宿からのアクセスの良さは今回初めて知りました

まあ東新宿へのアクセスの悪さ(大江戸線ね)も初めて知ったんですが。

 

プログラムは大きく分けて

素踊(ご兄弟、鶴松)

トーク(ご兄弟、なおのり)

操り三番叟(鶴松)

俄獅子(ご兄弟、なおのり)

でした。

あれ…?これだと鶴松くんの三番叟がメインかも…?

そんな鶴松くんの操り三番叟がわたしの主な目的でありました。

若手にスポットが当たる演目を見るのは今の御時世だとすごく貴重。鶴松くんは踊りが丁寧(特に足さばき)で小柄なところも武器になると思うので、本当に応援してます!

 

操り三番叟は人形なんだけど(人形だから?)重心の移動が難しそう

腰を落として膝も完全に曲がってるのにそのまま立ち上がるって…所作板が滑るにしたって相当な筋力が必要なのでは

冒頭は箱から出されてくたっとなってるところからいきなり飛び跳ねるし。

人形としての演技も必要なので、普段の演目とは全然違いますよね

後見のいてうさんとの息はピッタリでした!

2回くらいリフト(なんだろ、後ろから抱えあげられるというか…)されるところがあるんですが、上の席から見ていてもすごく持ち上がってる感じがした

これからも舞踊の腕に覚えありの若手の方たちが演じるんでしょうね〜たのしみ

(鷹之資さんの操り三番叟は手元にあるので種ちゃんのが見たいナ〜)

 

トーク勘太郎さん長三郎さんめちゃくちゃかわいかったです

勘太郎さんのお兄ちゃんぷりに涙。

しっかりしているよね。

ファミリー企画だと気兼ねがなくていいですね。

 

 

全然公演内容とは関係ないんですけど

アンコールがあり全員再び壇上に上がったんですが、鶴松くんだけ風呂上がりの完全OFF。

なんで?三番叟のなりで出てきたら良かったのに🤣

化粧してるからかな

今回は七之助さんとのトムジェリ的トークがなくて残念でした〜

 

 

 

 

ノマドランド

大きなスクリーンに集中し、配信でありがちなながら見を封印して、コーヒーでも飲みながらじっくり向き合うタイプの映画。

 

見ていて中盤で「あれっ?」と思うシーンがあった

ファーンがリンダ・メイにノマドたちの集会Rubber Tramp Rendezvousに誘われるが「わたしはそういうのはいいわ」と断ったあとのこと。

仕事が見つからずファーンは結局集会に参加する。

「ストーリー」で想像するとファーンはスナフキン的な誰とも交わらない道を行き、そこで出会う何かで展開が進むはず。

意外にもそうならないことに、何も知らずに見ていた私は「?」となった

その無知な疑問はエンドロールで解消される。

キャストと出演者の名前が同じ。

これはドキュメントフィクションなのだ。

都合のいい「ストーリー」は意味を持たない。

 

ツバメの巣の景色は万人にとっての絶景ではないかもしれない

だけど実際の体験がもたらした情景はリアルさを感じられた

 

アメリカの雄大な大地は見ていて壮観。

同時に、人間は小さくてこんなところにほっぽりだされたらどうしようもないなとも感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

【前編】ロミオとジュリエット@宝塚大劇場

宝塚大劇場に行きたい!の記事

というわけで

念願の宝塚大劇場に行ってきました。

いえ…森羅万象のお導きによって行かせていただくことができました、というくらいの気持ち…すべての出来事に感謝…

 

宝塚大劇場が千秋楽を迎え、

A日程✕2(うち1回はライビュ)、B日程✕1

での観劇が叶いました

 

観劇のための遠征も初めてだったので、その覚書もしておきたいですが、前編は演目についての感想を述べます

新参者ですがあしからず。

 

 

開演5分前になると撮影OKのタイトル幕が出てくる

遠目でしたが、幕に文字が縫い付けてあった気がします

だから写真で見るより立体感があったような…?

(何にせよ遠い)

 

重厚感のある始まりで、

わーーーついに私の初大劇場が始まるのね!って感じで高まりました

とにかく開幕の曲「ヴェローナ」が好き

カッコイイし登場人物にまんべんなく見せ場がある

今まで画面越しだった皆さんを生で見ている!

すごーーい!と感動

A日程のティボルトの愛さんが魂抜けるくらいかっこいい!肌の色が最高!マーキューシオのきわみくんのピンクの立たせた髪もすごく似合ってる!とにかく顔がいい!

愛さんは凶暴って感じで、きわみくんはやんちゃって感じ

とにかく、治安が悪くて最高!!

全員が違う動きをしていて波がうねってるみたいだった

 

続いて母たちの嘆き

後ろで演技してるベンヴォーリオとマーキューシオが全然反省してない〜

ティボルトはジュリエットの母と妖しい雰囲気…

って感じで腐りきった街ですよヴェローナ

そんな中!

綿毛吹きながら現れた真琴さん

わ、わ〜真琴さんだ、

ほんとに存在するんだ(推しを目の前にすると大体いつも思う)

生で見ても歌が上手い、歌の間の息遣いが素早い〜

皆さんおっしゃってますけど、全然声揺れないっすよね

長い公演時間でほんとに1回も乱れなかった。

 

てかロミオ、この街で生きててなんでそんなぽわぽわに育ったんだね君は。

やんちゃでケンカっぱやいマーキューシオと

争い嫌いで夢見がちなロミオと

2人を見守る(?)ベンヴォーリオのトリオが中心のモンタギュー家

Bのベンヴォーリオはあかさんなんですが、あかさんて身長が高いんですね!生で見てわかった!声が低くて歌うとはっとなるし、立ち姿もかっこいい〜!

 

一方のキャピュレット家は召使いにちょっかいかけまくる父と甥とデキてる母っていう、風紀的にどうなのという家庭

そこからは切り離されてばあやに育てられたジュリエットは気の強いお嬢様という感じ

なこちゃんは手足が長くてロングの金髪が似合う〜かわええ〜〜

(NOW ON STAGEで、バルコニーで待機して何してるの?って聞かれた際に「鳥と遊んでます」って答えてて死んだよね)

パリス伯爵はAがあかさん、Bがきわみくんなんですが、きわみくんが顔のいいアホな伯爵すぎて好きでした

ライビュではそのあとのバルコニーのシーンで切なそうに上を見上げるティボルトが抜かれていてぎゅんってきましたね

叔母の間男やってるけど本当はジュリエットが好きなんだよね…(ミュージカルじゃなかったら2人のシーンが欲しいところ)

仮面舞踏会では「髪型が奇抜だから今回は見分けがつくね」っていう感想を見かけましたが、

仮面舞踏会は正直どこを見ていいかわからん…!

ロミオとジュリエット動線も見たいけど

パリスとティボルトが何してるのかも見たいし

忍び込んだ二人がどうやって女口説いてるかも見たいし

目が足りなくて、今回は何を見る!という私の事前戦略不足でしたね

キャピュレットの女が出てくるシーンでは、大体音波みのりさんを探していたんですけど(スキ)、仮面舞踏会はどこにいらっしゃるかわかりませんでした

 

1つ気になるのが

エメで休憩を挟んで2部が始まるともう1回エメから始めるのなんで?

2人の幸せから一転、荒れる両家。

結構ガラ悪く怒っています。

これもNOW ONでフィナーレのイメージについて、隣町の“アタマ”同士が〜って真琴さんが言っていたので、全体的にそんな感じで見てたらいいんだと思う

ロミオが場を収めようとした所でマーキューシオがティボルトに刺されて死に、逆上したロミオがティボルトを刺し殺す

上のブログでも書いたとおり、真琴さんのふとした時の暗さに私は惹かれる

ロミオが日頃から本能的に終わりを感じていて

ジュリエットとの出会いが眩しかった分、追放の時の絶望が濃い

しかもティボルトか死んでジュリエットはロミオと結婚したことになってるのに、すべてを払拭するためにパリスと結婚させようって、すごい親だよね

天寿さん、めちゃくちゃお綺麗な方なのにパパ姿は巻毛に髭でダンディってギャップがすごいよ

 

ロミオもジュリエットも「運命の人」に出会いたい、きっと待っているに違いないという希望をもともと抱いている

その感情は街や家族の荒廃とともに比例していったのかも

それが、舞踏会で出会えた!自分の予感は間違ってなかった!っていう気持ちは単純に恋とは言えないような気がする

たった1人のわかり合える誰か、その人と出会って引き裂かれたときの絶望と考えると感情移入できる気がした

 

フィナーレは早めに退場したティボルトから始まる

ロケットがあって男役ステージは薄紫?に斜めのラインが入った上下

かっこいいのに目が足りない😭

真琴さんが銀橋に出てくるあたりで階段の中段に愛さんと娘役がスタンバイ、なこちゃんはまだ出てこなくて真琴さんとはるこさん、愛さんとみほさんで踊る

 

ここでせおさんと愛さんが顔を見合わせるところがあったんだけど、ライビュでせおさんが愛さんにばちーんってウインクしてたのがバッチリ撮られてて恋に落ちたよね

トーク聞いてたりしても面白いし、せおさんそういうとこやで、って思う

芝居中は後輩きわみくんにおんぶされたり、上からも下からも好かれる人だよね、好き

 

デュエットダンスはワインレッドと黒の上下。真琴さんは階段からなこちゃんはせり上がりで登場(だった気がする)

フラメンコって言われていますが、フラメンコ習ってる身からするとタンゴとかパソドブレの類ではないか…?

 

 

銀橋をユニゾンで走り抜けていく感じとか見るとアイスダンスオリジナルダンス(今はリズムダンスというらしい)に近い感じがある

Tanith Belbin and Benjamin Agosto - 2002 Worlds OD - YouTube

こんなイメージ

 

どうやって練習したらあんなに形が揃うんだろう😱きっと揃えることを第一に考えて練習してたはず。そしてステージで成果を発揮できるんだからすごい

 

パレードも初めてこの目で見て感動しました

トップと2番手、トップ同士がお辞儀するの、礼節があってすごく素敵ですね