すきなもの雑記

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令和三年10月大歌舞伎1部 天竺徳兵衛

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猿之助さん、まさか三代猿之助四十八撰手当たりしだいにやろうって言うつもりなのかしら。

 

1部 天竺徳兵衛新噺  小平次外伝

    俄獅子

 

小平次外伝  登場人物

小平次猿之助。巡礼から戻ったところをおとわと多九郎に殺される

おとわ…猿之助小平次の悪妻

多九郎…巳之助。おとわの間男

尾形十郎…松也。今川家の重臣

おまき…米吉。小平次の妹

 

 

さて今回紛失しているのは「浪頭の名鏡」。

元の天竺徳兵衛の話自体全く知らないのですが、とりあえず今回は鏡の詮議を中心にした話のようです

1幕は池に沈められ何度も這い上がろうとしながら指を1本ずつ切り落とされて死ぬ小平次が見せ場です(どんな見せ場やねん…)

何回目かで這い上がってきたときに、さすがに早変わりチャンスだとわかりました

死ぬのも猿之助さん殺すのも猿之助さん。

巳っくんも松也さんも悪い役がとても似合いますが、今回は松也さんが美貌の臣下として小平次の自宅へ。そして2幕ではおまきにやばいくらい好かれます。

おまきちゃんの米吉くんがかわいすぎる。本当に、世代で自分が一番かわいいってわかってるやつ。

 

菊之助さんと猿之助さんは立役も女方もまんべんなく演じます。

菊之助さんはフラットにどちらも演じており、座組次第で(菊五郎さんが出演される場合は女方、自分が座頭の場合は立役というふうに)変えているようですが、猿之助さんはむしろ早変わりで必然的にやらざるを得ないんだなあということが最近になってわかってきました

そしてどちらがいい悪いでもないということも。

宝塚でもそうですが、役柄の性別は女(男)だけどセオリーとして普段男(女)役を演じている役者が務める、という演目が存在するのが見ていて面白いところで、そういうの好き。

 

俄獅子…松也 新悟 笑也

SNSで「毎月吉原の書き割りを見ている」というのを目にし、おそらく書いた人は時間調整で似たような舞踊が多いみたいなことを言いたかったんだと思います

 

毎月バーチャル吉原で舞踊イベントが開かれてて私がそれを見に行ってるファンだと置き換えたら何それ最高となったので、毎月どこかしらに吉原の舞踊演目が入ってたら面白いのになあと思いました

 

若手+笑也さんという不思議な組み合わせで、芸者さん二人の背が高い😆

絶対稽古のときに誰かしらいじってると思う😆

笑也さんの動きの美しさに惚れ惚れしました