すきなもの雑記

話したいことを話したいだけ

国立劇場3月 時今也桔梗旗揚

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劇中の描かれ方してる織田信長って相当嫌な奴だったんじゃない?

初っ端に亀蔵さんの解説で歌舞伎の見方があるんですが「馬盥は今で言う掃除用のバケツみたいなもの」って言われてて、なんか安達祐実家なき子が思い浮かんだ…

最近は物理的ないじめストーリーってあまりない気がするので、そこまで戻っちゃいました

 

とにかく座組が若いです

菊之助さんに彦さん、梅枝さん、新悟さん、萬ちゃんに鷹之資さん

全体的に活きが良くて(魚か)、春永入場の花道は全員声がでかい

菊之助さんは馬盥の場の始め、初めて聞くような低い声だった

昼休憩を挟んで2時間強、耐えて耐えて、最後に使いの者を斬り捨て、反逆の狼煙をあげてEND

キャラはなんとなく塩冶判官に近いものを感じる

 

梅枝さんの奥方と新悟さんの妹がよかったです

奥方の皐月はぐっと大人な声色で落ち着いているからこそ光秀切腹の時の悲しみが沁みる

妹の桔梗は終始光秀に寄り添っていて、全員が去った本能寺で屈辱に一人固まる光秀に近寄り覗き込んで様子を確かめる

その様子が健気で😭😭

声もちょっと柔らかめな感じで重みのある皐月とバランスが取れていた

新悟さんの女方をこんなに可愛らしく感じたのは初めて。

 

そして2時間半じっくり1つの演目をやってくれるから観劇の満足感がある

彦三郎さんの春永が憎々しい!

額の傷は自分でつけるんじゃなくて蘭丸にやらせたり、追い詰め方が性格悪いよね〜