キングスマンシリーズっておもしろいすよね…
映画ってリアリティを感じさせることが良いみたいになっていて、それは観客に「そんな展開あるわけねーだろ」って言われたくないがためなのかなと思いつつもやっぱり真面目にリアルを追求してくれているとそれが「良さ」ってこちらも言ってしまったりもして。
だけどキングスマン過去2作はあまりそこにこだわってないように見えて、カラフルで荒唐無稽でそこそこに下品でグロテスクで、だけど人間の感情のゆらぎがあって…そこが面白いシリーズだと思っている
で、今作。
歌舞伎、宝塚ときて歴史の知識ゼロから着々と増やしている昨今の自分。きちんと正史も勉強しようね、というわけで今回は第一次世界大戦の発端となったサラエボ事件からイギリス、ロシア、ドイツの歴史的背景が物語の鍵になっています
個人的にはロシアに興味がある。
ロシアが舞台のお芝居って宝塚でも結構あって私が見た中ではアンナ・カレーニナとドクトル・ジバゴ。愛月さんがラスプーチン役で神々の土地をやっていたなんてことも。
ラスプーチンがどういう感じで王室に影響を与えていたのかっていうのはキングスマンでだいぶ掴めました
ロシア音楽と舞と立ち回りっていうのがかっこよかった
で、イケメン息子のコンラッドを色仕掛け目的で投入したのにラスプーチンは父のオックスフォード公を選ぶという笑
最初はコンラッドの成長譚かなぁと思っていたのですが、なかなかきっかけをくれない父。しびれを切らして起こした行動が戦地で悲劇を起こします
そして父の物語として軸が定まり、最終決戦へと向かいます
単独で飛行機から着陸するあたりからはドキドキしっぱなし。なにしろ最後まで何が起こるのかわからないのがキングスマンなので。
テーブルマウンテンに上陸するまでや手動エレベーター(?)での闘いが、細かく一挙手一投足に注目できて、アクションシーンがとにかく良いですね
全体は馬鹿っぽいのに浮ついた感じがないのって役者の演技がコメディに振ってないからなんでしょうね、みんな大真面目だからこっちも感情が振り回されずに見れました
ただ、犯人の予想だけは当たってしまった。
私にしては珍しく。
次は現代に戻ってエグジーの物語なんでしょうか…彼のキャラが結構好きで、演じるタロンくんも注目してるので、前作で色々あったとはいえ続きが楽しみです