すきなもの雑記

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劇場に治安について考える「西遊記」@明治座

さて、1階以外はもはや人権がないと思っている明治座ですが

愛之助さん主演「西遊記」のチケットをお譲りいただき1階で観劇してきました。

ストーリーは牛魔王鉄扇公主の話をメインにしたものでメタっぽい展開もあり現代的な演出もあり、内容に特別に感動したとかそういうわけでもなかったんですが、まとまりがあって最後は泣けて、役者は芝居がうまく、満足度が高かったです。セットは明治座で前も体験したパネルを使ったもので、映像の演出はとても良いのですが、やっぱり派手なセットが盆回りするスケール感にはかなわないなと思ったのでした

最も感動したのは客席の治安

今回の出演者は舞台俳優の方が多く、歌舞伎や宝塚などでよく見かける物見遊山的な観客ではなく何度も同じ演目を見る熱心な出演者のファンの方が多かったように思います。そのため一度幕が開くと客席は水を売ったように静か。満席の劇場で着信音なし、ビニガサ音なし、途中入場なしの素晴らしい観客マナーでした。

午前に新橋演舞場に行っていたため、この違いは顕著に出ていました。歌舞伎って親族に誘われる、関係者、席が空いてるから埋めに来た、みたいな受動的な観客がある程度いると思うんです。役者や歌舞伎に対するリスペクトがなければ態度もそれなりですよね。また客層の年齢が高いのもありますね。電子機器に詳しくないこともあるし老眼で面倒っていうのも一因なのかなと思いました。

 

個人的には劇場も役者もスマホにあまり神経質になるのはちょっとな。幡随長兵衛でも芝居中に乱闘があるように、何事にもおおらかだと良いんですが。