国立近代美術館のピーター・ドイグ展へ行ってきました
上原美術館にチラシがあったのがきっかけ。
あまり西洋絵画のことはしらにゃい(会場もいつも混んでいるし)。
ポスターになっているこの作品、本当は比較的横長のサイズで、けっこう大きくて、本物を見てときめきました
緑は緑なんだけどロマンチックな緑。
いつも新人研修で「水色とピンクは無限である(機械的にこの2色を選ぶとシアンとマゼンタになってしまうけど感覚的にこの2色を選ぶといろんな組み合わせが生まれる…というような意味合い)」と説明しているので、言葉で説明するとこの絵の大半は緑色!ってことになるんだけど、たくさんの色が使われてるように感じるのが人間の感覚の面白いところ
昔と違いパトロンの家に飾るための絵でもないからサイズが均一で非常に見やすかった
展示では森をモチーフにした作品→人工的なものをモチーフにした作品にだんだんと移っていく
(HPより)
森ではカヌーが頻出し、そこに横たわるのは映画「13日の金曜日」のシーンがモチーフになってるとか
確かに水辺でなんちゃら…だった気がするけど思い出せない
解説にもあったけど、
縦長横長に関わらず情景が3分割されている作品が多かった
森の場合は水面と風景、空のように。
上の絵も実は2分割、3分割で区切られている
日本の展示にしては珍しく撮影可能だったんだけど、けっこう他人の撮影音って気になるのね…
自分も撮ったけど。
美術館の広い空間の中で自分が作品と向き合うと無音が耳の中に入ってくるみたいな圧力を感じてそれが没入するスイッチだったりするんだけど、そこに邪魔が入る感じがちょっと。
イヤホンガイドを借りろということかな?
特別展チケットで常設も見れたので一緒に。
近代(現代)の洋画が中心。
他に見られない収蔵品としては第二次世界大戦時の国威発揚作品のコーナーがある
シンプルな木の額でキャンバスのまま、額すらない作品も。
芸術が自由を歌えなかった時代に、それでも絵を書いた画家たちは何を思っていたんだろう
この辺の葛藤はマンガ「月に吠えらんねえ」でも描かれていた、マンガでは詩歌の世界だったけど。
(わたしにとっては)残念ながら今回はあまり近代日本画の収蔵品は見られなかった
版画の元絵として伊東深水の作品が展示されている
屏風絵などが展示されていた「和」コーナーは黒をモチーフに、畳の小上がりみたいな靴を脱いで座る席があって癒やされそうだった
好きな作品が飾られていたら最高の空間だと思う。
建物自体はブリヂストンの石橋氏が作ったことはわかったけど、所蔵品の出どころがよくわからない。。
国立の美術館なので政府の買い上げ品とかだったのかな?
イサム・ノグチの「門」という大きい作品が通り沿いに展示されています。
さてさて
そろそろ都内の美術館も再開し始めたので、初めて購入しました
ぐるっとパス
国立近代美術館の特別展は割引のみで
(2200円でパス購入して100円割引ってどうなん???)と思っていたけど買ってみた
常設展示のない山種美術館とか東京都庭園美術館とか、この期間内に回れるのかな〜?
結果オトクになるのかは2ヶ月後のお楽しみ。